見聞録9「UFO墜落事件はロズウェルだけじゃない? その①」

見聞録9「UFO墜落事件はロズウェルだけじゃない? その①」

with コメントはまだありません

プロジェクト・ブルーブックの重要性

私が2000年に「日本UFO調査・普及機構」を立ち上げ、UFO写真展や講演活動などを通じてUFO問題を多くの人たちに知ってもらおうとしていた頃である。UFO現象を一から見直そうと古典的なUFOの研究書を読もうと探していた時に見つけたのが『未確認飛行物体に関する報告』である。そう、あの米空軍が22年にも渡りUFOを調査してきた『プロジェクト・ブルーブック』を率いたエドワード・ルッペルト大尉による名著だ。ブルーブックの情報源は主に米空軍のパイロットや兵士たちから寄せられていたという点で、その重要度は非常に高い。

 

 

信憑性の高い羽田空港のUFO出現事件

例えば羽田空港がまだアメリカの占領下だった1952年に起こったUFO出現事件は日本人にはあまり知られていないが、迎撃管制レーダーにも捕捉された上に、米軍兵士たちも双眼鏡でも確認できたという点で大変貴重な事例だ。そうした興味深い事例が豊富な『プロジェクト・ブルーブック』の特徴は、主に目撃事例の整理や調査レポートだが、実はUFOの墜落事件に関する極秘ファイルが保管されている、という情報を得た。

 

UFOの墜落写真が存在する!

それは思いがけないところからやってきた。2001年にUFO情報を隠蔽してきた軍事関係者や時の政府関連の役人たちが一斉に情報を暴露した「ディスクロージャー・プロジェクト」をご存知のUFOファンも多いだろう。この「ディスクロージャー・プロジェクト」で顧問弁護士を請け負ったダニエル・シーハンが驚くべき情報をもたらしたのだ。彼は1977年5月の段階ですでに『プロジェクト・ブルーブック』の機密部分の文書をアメリカ国会図書館で閲覧していたというのだ。彼は当時、国会研究所の国会図書館の特別顧問を務めており、その立場から一般には明らかになっていない機密文書にアクセスできたという。衝撃的なのはその機密文書の中にはUFO墜落を示す写真数十枚がファイルされていたことだ。つまり『プロジェクト・ブルーブック』は、表向きは米軍兵士たちのUFO目撃報告を調査し、「わかりませんでした・不明でした」という調査結果を提示しつつも、裏ではUFOの実在に迫る証拠を握り、隠蔽していたということになる。

 

雪の中に墜落したUFO!

この時に私は確信を得た。UFO研究を飛躍的に加速させ、またその核心に触れるには「実物」が必要なのだということを。そして、米軍・アメリカはそれをすでに「持っている」のだ。さらに米軍ならば、それらを科学的に研究し、軍事利用しているのは当然だと考えるべきだろう。こんなことを書くと夢物語だと思われるかもしれない。どうせまたロズウェル事件だろう、と思う人もいるかもしれない。しかし、ダニエル・シーハン弁護士が見た写真は雪の中に墜落したUFOの写真だったのだ。つまり、砂漠地帯のロズウェル事件とは季節も場所も異なる、全く別な事件がファイリングされ、未だに隠されているのだ。

 

地道に調査研究を続けていたUFO研究者たち

UFOの墜落現場に急行し、回収できるのは軍部が最もふさわしいだろう。だからこそ情報操作も隠蔽も完璧にできるのだろうが、人の口に戸は立てられない。また、隠されていたと思われる情報でも別な表現ですでに公開されていたり、忘れた頃に漏れてくるというのは世の常である。ロズウェル事件以外にもUFO墜落事件があったのではないか、という情報はUFO研究者たちの間では古くから囁かれていたが、それぞれのケースを調べたとしても軍部が隠蔽しているのは当然であり、直接的な証拠などは期待できないと思うのは当然だ。しかし、そこに光明を見出したUFO研究家たちは諦めずに地道な調査を続けていたのだ。その成果の1つが2003年にアメリカで開催された「The Annual Crash Retrieval Conference(UFO墜落・回収事件に関する会議)」だ。ここで13名の講演者たちがUFO研究者たちの間でも知られていないようなUFO墜落に関する情報を公開し、UFO墜落事件はロズウェルだけではない!ことを世界に知らしめたのだ。

 

75件ものUFO墜落事件があった!

この前代未聞の会議から2年後の2005年、会議の主催者であるライアン・ウッド氏が一冊の本を出版した。それがUFO墜落事件だけをまとめた大作『MAJIC EYES ONLY』だ。ここにはアメリカを中心とした世界中のUFO墜落事件が紹介されているが、その数はじつに75件におよぶ。米軍はすでに現物を手に入れ、それらの情報自体を隠してきたかもしれないが、UFO研究家たちは地道に「真実のUFO情報」に近づいていたのだ。興味深いのは、幾つかの事件には米軍が絡んでいるのも注目されるところだ。次回は私が特に注目している1979年にボリビア共和国で起こったケースを紹介したい。それは墜落したUFO写真とアメリカのある組織がその情報を掴んでいた文書が存在するからだ…。

 

次号に続く

 

 

<参考文献>
・エドワード・J.ルッペルト(2002) 「未確認飛行物体に関する報告」 Japan UFO Project 監訳 開成出版
・RYAN S. WOOD(2005)「MAJIC EYES ONLY」
・日本UFO調査・普及機構(2006) 『UFO Report Japan Vol.19』UFO研究の行方?UFO墜落・回収事件-その重要性を考察する~

 

日本UFO調査・普及機構
代表 加藤純一
公式ホームページ
講演のご依頼などはTwitterで@UFO_Jun
電子書籍「UFO?飛翔体 遭遇とその軌跡」