今だ行方不明となったままのマレーシア航空370便について、スマトラ沖で墜落した正確な場所を知っているというインドネシアのある漁師が現われた。
ラスリ・クスミン(42)氏は、2014年3月8日の朝、239名を乗せた北京行のマレーシア航空機が墜落するのを目撃したと語った。
ラスリ氏は航空機が着水した場所の座標をGPS装置に記録したとして、記者会見でレポーターたちに地図を掲げてその場所を示した。
マレーシア航空370便が離陸したクアラルンプールからほど近いスバンジャヤで17日に行われた記者会見で、Rusli氏は当時目撃した破損した機体とそこから立ち上る真っ黒な煙について語った。
「機体が右から左へまるで糸が切れた凧のように動いていくのが見えた。」
とRusli氏は語る。
「音はなく、海面に衝突する前に火災結果と思われる黒い煙が出ているだけだった。」
さらに、機体が着水する直前には、強い酸煙の臭いが空気中に漂っていたと付け加えた。
ラスリ氏はスバンジャヤのレイクビュークラブでの記者会見のためインドネシアから来ており、コーランの元真実を語ると宣言した上で目撃した内容を語っていた。
ラスリ氏は、なぜ彼が当局に対して目撃情報を開示するのに5年もの歳月を要したのかについては説明を避けた。だが、機体が墜落、着水したとされる場所を含む証拠をCASSAというマレーシアのNGO団体に手渡した。
これを受けてCASSA会長のジェイコブ・ジョージ博士は、マレーシアのモハマド首相に今回の情報を正式な証拠として送付する予定だと述べた。
何年もの間、墜落現場を突き止めようと調査を行ってきたマレーシア政府は、最終的に航空機に何が起きたのかわからないと認めた上で、捜査を中止していた。
航空機に何が起きたのかについては無数の仮説が存在し、その消滅は航空史上最大の謎の一つである。
先月、デンマーク・オーフス大学のエンジニアであるマーティン・クリスチャンセン教授は、フライトデータの数学的解析を発表し、航空機の墜落場所はオーストラリアのクリスマス島近くだと主張した。
一連の高度な数学的計算の後、クリスチャンセン教授は新たな捜索範囲を提案し、そこに航空機がある確率は90%以上であると話している。
新たな情報が浮上してきた今こそ、マレーシア航空370便の行方が明らかになるのだろうか。今後の情報に注目したい。