オーストラリア・ブリスベンで毎年開かれる「ブリスベン・フェスティバル」の最中に、高層ビルで働く人を恐怖に陥れるあり得ないスタントが繰り広げられていた。
この祭りではリバーファイアと呼ばれる花火大会の前の催し物として、毎年オーストラリア空軍によるアクロバット飛行が行われ、今回ボーイングC-17機(軍用大型長距離輸送機)もそのパフォーマンスの一部を担っていたわけだが、あまりの危険スレスレのスタントに高層ビルで働く人は度肝を抜かれたようだ。
大きな機体がなんと高層ビルが建ち並ぶオフィス街に低空飛行で近付き、ある高層ビルの数メートル手前まで突っ込んだかと思うと一気に上昇して衝突を避けるというパフォーマンスを披露している。見る人によっては9.11を思い起こさせるようなパフォーマンスだ。
このかなり「やり過ぎ感」のあるスタントに、SNSでは「必要のない馬鹿げた危険な行為」と非難が殺到。
「ほんの小さなミスでビルも人も黒焦げになるんだぞ」
「いや、カッコいいよ。カッコいいけどさ、とんでもなく悲惨な、本当に悲惨な大事故に繋がりかねないよね」
一部の人は、
「さすがに綿密な計画なしにこんなことしない。思い付きで飛んじゃえ!てことはないはず」
「パイロットが二人とも心臓発作になったり、飛行機が故障でもしない限り誰も危険にはさらされないよ」
とオーストラリア空軍を擁護しているが、多くの人の反応は批判的だ。
「人が住んだり働いているビルのあんな近くを飛ぶ必要はない。」
国防省の広報担当者はデイリーメール・オーストラリアに対し飛行儀礼には厳格な安全規制が採用されていると話した。
「各イベントの前には、空軍乗組員が国防省の手順と空域制限に乗っ取って儀礼飛行を計画している。」
「儀礼飛行に関わる乗組員はシミュレーターでイベント前、イベント中も模擬飛行を重ねている。」
と話す。
リバーファイアは毎年9月にブリスベンで開催されるイベントでオーストラリア空軍のアクロバティック飛行と儀礼飛行が行われることでも有名ではあるのだが・・・。
さすがに今回はひんしゅくを買ってしまったようだ。