コロンビア北部の町パハリート市長が最近、17歳以下の青少年夜間外出禁止を宣言した。
17歳以下の子どもは両親または保護者なしに夜7時から朝5時まで公共の場を通行することも、公共の場で集まることも出来ない。しかもその理由が、「WhatsApp」というアプリを通じて悪霊が若者の間で拡散されているからというから驚きだ。
カトリックが多い町で知られるパハリートでは今月19日頃から橋からの飛び降り、自傷行為、痙攣、気絶、説明のつかない突然の声変わりを含む、14件もの10代の若者の異常行動が報告されている。この異常行動を起こした青少年全員が、今若い世代に人気の「WhatsApp」を使用していたことで、アプリを通して広がった悪霊が原因ではないかという噂が広まったのだ。その結果、子ども達を守るためイノセンチオ・ペレス市長は17歳以下の青少年に対し両親または保護者の監視下なしに夜間外出することを禁ずる法令を施行することにした。
「現在起きている非常事態に対応するために今回の決定を下しました」と市長は語る。
「一部の子ども達が『時が来たから』といって自殺行為をしていたのです。橋から飛び降りたり、支離滅裂なことを話していたり」
「地元警察、法律家、そして心理学者と話し合った結果、悪霊の影響で異常行動を起こす子供たちを守るには、夜間外出禁止令を出すことがベストだと市長は判断した。
パハリートの子供たちの命と健全性を守るために、子ども達は自治体内の公共施設はもちろん、商業施設にも両親または保護者なしに行くことは出来ない。
市長は本対策により若者からはすっかり人気を失ったと話すが、子供たちが異常行動を起こすことから守るためならそれくらいの批判は甘んじて受けると毅然と語る。
「親御さんたちからは感謝されていますが、一部の子どもたちは機嫌が悪いようです」と市長はレポーターに話した。
ちなみに、夜間外出禁止令を破った子どもの親には重い罰金が科せられるそうだ。