エレベーターのロープが切れて一気に地上まで急降下!というシーンをドラマや映画で見たことはないだろうか。だが実際は、エレベーターのロープが切れて一気に急降下して地面に叩きつけられるなどということはまず起こらないと言われている。
ところが最近、シカゴでそんな映画ばりに危険な事故が起きてしまったというニュースが入ってきた。先週金曜日(11月9日)に、シカゴにある旧ジョン・ハンコック・ビルのエレベーターが故障。6名の乗客が一気に80階分の高さを急降下したのである!
原因はエレベーターの巻き上げロープ1本の切断。
メキシコから観光に訪れていた乗客の1人、ハイメ・モンテメイヤーさんはCBS2 Chicagoに対し「落ち始めた瞬間、死を覚悟しました」と話す。
「エレベーターで下降中、落ちていくのを感じたのです。そしてカチカチカチカチという音が聞こえていました。」
乗客6名は、95階からエレベーターに乗り込み、その後11階まで落下した。切れていない他の巻き上げロープにより地上激突を免れたのだ。
消防隊員が到着した時エレベーターは扉がない11階に停止していため、壁に穴を開けて乗客の救出にあたった。報道によれば、穴を開ける作業に時間がかかり、救出には3時間を要したと言われている。
幸い誰一人として怪我人はなく、全員無事に救出されたというが、私が乗客であったら、二度とエレベーターには乗れなくなってしまうかもしれない。