ロシアで12月にとんでもない隠蔽工作が子ども向けの雪すべり台で行われていたことが発覚した。
シベリア地方Myskyは炭鉱から飛んでくる炭塵やススによる汚染を見えにくくするために、子供向け雪のすべり台を白いペイントで着色したことで非難を浴びている。
ロシアメディアは12月中旬にある地元住民が証拠動画をYouTubeに上げたことでこの着色された雪について報道を開始。問題の動画を観ると、確かに女性二人がすべり台の土台であろう雪を触れば触るほど白いペイントのようなものがベッタリ手にくっついているのがわかる。実際に子どもにすべり台を使わせた親の話しでは、滑り終わった後の子ども達にも白いペイントがまるでインディアンの出陣化粧さながら付いていたそうだ。
当然、市職員はこのすべり台を街の子ども達のために冬のアトラクションとして設営したわけだが、炭鉱の街では「真っ白な雪」はどこにもなかった。じゃあススや炭塵を隠すために白く塗ってしまえ!と単純に考えた結果がこれのようだ。
着色された雪のニュースがインターネット上を駆け巡ったことで、市長は当然のごとく地元住民に対し謝罪した上で、今回のすべり台の愚策ともいえる「解決策」を考案した市職員に対し厳重注意をした。
「新年に向けての楽しい気分を本件により害してしまった方がいたとすれば深く謝罪いたします。」と市長は声明を出している。
だがどうもロシアでこうした着色による誤魔化しがあったのは今回が初めてではないようだ。
2011年には新築の病院の周囲にある土を緑に着色し、草が生えているかのように見せかけたという事例もあった。