エジプト南部ナイル川東岸にある都市ルクソールで、建設作業員により2体目のスフィンクスが発見されたというニュースが入ってきた。
「ライオンの身体と人間の頭」を持つこの像は、古代エジプト神殿であるカルナックとルクソールを結ぶアルカバシュ道路の地下で発見された。古代のファラオ達が眠る王家の谷から約9.6キロメートルの場所だ。
もし発見が本物となれば、像や約4,000年前の紀元前2,500年頃の物である可能性がある。
まだ地下から引き上げられていない上、写真も公開されていないが、観光客が建設現場に直接見に来ることは大歓迎のようだ。ルクソール古美術品事務局長のモハメド・アベル・アズィーズ氏によればスフィンクスは埋まっている場所が場所だけに、もうしばらくそのままの状態となるようだ。
また今回の発見により、アルカバシュ道路の工事はスフィンクスをどうするかについて決定が下るまで一時中断されるようだ。
ギザの大ピラミッドの隣に立つ「ライオンの身体と人間の頭」を持つスフィンクスは全長73m、全高20m、一枚岩からの掘り出しとしては世界最大の像である。
定説では紀元前2,500年頃、第四王朝カフラー王に似せて建造されたと言われている。
しかし、このようなスフィンクスは他のファラオを讃えるために他にも存在するはずだと長年考えられてきた。今回発見されたスフィンクスがその一つなのだろうか。いずれにせよ、一日も早く発掘され実際の姿を見るのが楽しみだ。