聖書に出てくるエデンの園を長年探し続けていたキリスト教考古学者たちは、それがかつてあった場所を特定できたと主張している。
専門家たちは、そこは南イラクのアフワール湿地帯-世界で最も多様な生態系を持つ場所の一つ-であると考えている。
イランとクウエートにまたがるこの場所は、2016年にユネスコ世界遺産に登録されている。ここは天地創造論者が、地球が創造された頃と信じる紀元前4,000年紀~3,000年紀には集落が存在したとされている。
巨大な湿地はティグリス川とユーフラテス川を水源としており、天地創造論研究者のジョン・モリス博士は、それがこの湿地がエデンの園であったという手がかりだと信じているという。
「天地創造論研究所」のブログ記事で博士は、「聖書の創世記2章には園周辺の地域についての記述があり、エチオピアなど今もある地名も使われています。また、エデンにある泉とそこから分かれる、ユーフラテス川を含む4つの主な川についても記されています。」と語っている。
「これが、エデンの園は現在ティグリス・ユーフラテス川渓谷として知られている、中東地域のどこかにあったと多くの聖書学者を含む人々が結論づけることに繋がったのです。」(同氏)
しかしモリス博士は、別の聖書の物語-すなわち大洪水による破壊で、湿地の下にアダムとイブ発祥の証拠が眠っている可能性はほぼないとも語っている。モリス博士は付け加える:「創世記6章~9章で述べられているように、洪水は地球の地表を完全に作り替えてしまったのです。」
「大洪水は主な洪水同様に、ある地域の陸地を浸食し、どこか他の場所でそれらの土砂を再び堆積させたのでしょう。」
「現在の地形や地下表面は、大洪水前の世界とは全く姿が異なる可能性もあるのです。」
【ソース:Daily Express】