近頃のオープンオフィスの人気やどこを見ても娯楽に溢れる現代において、ゆっくりと一人で考えることができる個人空間を見つけ出すのは至難の技となっているが、650ドルの段ボールと布でできた箱をかぶれば、どこででも自分の空間を確保し、自分の時間を味わうことができるのである。
「Thought Box」はまさに考えることを手助けしてくれるツールだ。
箱とセットになったブナの木で作られた椅子に座り、頭に箱をかぶり、耳栓をして周りの音を遮断し、考えることだけに集中するのだ。忙しい生活にこのような時間を必要とするならば、オンラインショップThe Form Emporiumで注文するといい。650ドルを払わなければならないので忘れないように。
このThought Boxキットは英国で生産されおり、キットの中にはボール紙と布(ライクラ)でできた箱と、箱をかぶる際に利用者の頭にフィットするように調節できるプラスティックのヘルメット、耳栓、気分に応じて使い分ける5色の布、そして、ブナの木でできた椅子がセットになっていてコスパもバッチリで、お得な気分になれるという。
The Form Emporiumの取り扱い商品ページによると、Thought Boxは利用者が単に考えることに集中できるようなパーソナル空間を提供する目的で開発されたようだ。
BBC2ラジオの放送後、人気ソーシャルメディアでJeremy Vineが信じられない商品があるとシェアしたところ、先月、ツイッターでバズった。
彼のツイートに返信をした人たちの多くはThought Boxそのものやその値段に驚いていたが、馬鹿げてるなどとの酷評もあった。
彼の「椅子に座って箱をかぶって考え事にするのにぴったりのThought Boxが売られてる、買っちゃう?」というツイートに
「もしこれを買えば、自分を見つめることが手軽にできるね」
「そんなものにお金を使うのがどんなに馬鹿げたことか教えてあげましょう、笑われちゃうよ。」
と様々なコメントが寄せられた。
もし、あなたが本当に650ドルも出してThought Boxを買おうと考えているのなら、The Form Emporium にはもう10セットしか在庫がないから、早く行動に移した方がいいかもしれない。
しかし、あなたがそのThought Boxを買いたい衝動を走らせてしまう前に、パーソナルスペースを確保する方法は他にも選択肢があることも知っておいてほしい。トイレをそういった場所と捉える人もいるが、もしどこでも自分のスペースを確保したい思っているのであれば、Pause PodやHelmfonを調べてみるといい。