最近、クエートの新婚カップルが最短の結婚生活という歴史を残してしまった。彼らは結婚してわずか3分で別々の道を歩むことを決めたのだ。
先月、クエートメディアは、入籍を済ませて裁判所から帰る前に離婚をした信じられない1組のカップルについて報道した。二人は裁判官の前で婚姻届けにサインをし、裁判所を歩いて出ようとしていたときに、花嫁がふとしたことで転んだのだ。そのときに、花婿は彼女を助け起こすのではなく、彼女が滑ってこけたことに「まぬけだ」と辱めの言葉を吐いたそうだ。それに彼女は我慢できずに、そのまま裁判所に戻り、裁判官に婚姻の解消を求めた。そして、たった3分で離婚してしまったというのだから驚きだ。
Q8 NEWSによれば、これはクエート始まって以来最速の離婚騒動でありながら、おそらく世界一の記録ではないかという。
「これまでドバイの15分で離婚したカップルのような類似の事例を知ってはいるが、3分で離婚というのは聞いたことないがない。」
「この記録を破るのは至難の技だ。」
「この超スピード離婚騒動は、裁判官たちの時間を無駄にしてふざけている、馬鹿げてる」
などとコメントされツイッター上で話題になっていた。
その一方で、彼女は正しい判断をしたなどと花嫁を擁護する声もある。
「もし、結婚してすぐに花婿が彼女のことをそうやって侮辱するならば、誰しもがのちに彼がどんな行動をするかは目に見えてたよね。」
とある人は書いている。
「夫婦生活初っ端からこんなことされたら、別れるのが正解だよ」
とあるツイッター利用者もコメントしている。
「相手への敬意もなしに結婚することが初めから間違っていたんだよ」
という意見もある。
花嫁は単に短期間で離婚するための口実を探していたのではないかと思っている人もいるだろうが、その通りで、こういった「興味本位で軽い気持ちで結婚する」カップルが増えていて、それが今クエートで問題視されていのだ。Arab Timesの記事によれば、新婚夫婦が国からローンや経済的支援を受けられる制度に近年の中東の国々での離婚率の急上昇の要因があると書かれている。
多くの若者は国から恩恵を受けるためだけに結婚という形を取ってしまい、すぐ離婚してしまっている。これはクエートで起きた離婚騒動だけでなく、様々な問題の火種になってしまうと考えるべきだ。