時折、運転中に妙なものが木や電線からぶら下がっているのを見かけたことはないだろうか。ぶら下がる、靴やシャツ、もしくは・・・車?!いや、正確に言うとこの車がぶらさがっていたのは木ではなく、橋・・・。
問題の橋は、カナダ・トロントで最も交通量の多い橋の一つである。そこからぶら下がっていたこの車は、燃え尽きていて、誰がこんなことをしたのか全くの謎だという。
目撃者によればこの車(青いホンダシヴィック)は5月2日(水)の朝7時頃発見された。
車の内装とナンバープレートは全て取り外されていた。目撃した人達が唖然としたのもわかる。警察は当初、車は映画のセットか何かだと考えていたようだ。しかし調査の結果、そのエリアでその時期に許可されている映画のセットは特になかった。「使用されている車(どうみても廃車)から救急隊を呼ぶような状況でもなく、とはいえ万が一その車を支えているロープだか紐だかが切れたりすれば、誰か怪我をしていた可能性もある。」とジェニファジット・シーズ巡査は語った。
キャロリン・デ・クロエット巡査によれば、今回の出来事は悪戯目的だったと考えられているようだ。警察は公共施設への悪戯行為として調査本部を設置した。
結局、警察は市内の消防署に車の回収を依頼したが、車が回収される前にこの奇妙な出来事はネット上で瞬く間に噂になった。一部の人は今回の悪戯の背後には大学の技術科の学生が関わっているのではと推測した。しかし、トロント大学エンジニアリング学部の代表は、新聞に対しそれを否定。今回の出来事は大学が行う典型的なスタントよりも「ずっと深刻」だとコメントした。
もちろん、人々はその回答を完全に信じるわけもなく、技術学生の悪戯説にのっとって今回の奇妙な光景に対する自分なりに納得のいく説明を色々と考え付くのだ。
車両には窓も、シートも、ハンドルも、エンジンも無かった。そして車両はレッカー者のウィンチ装置のようなものを使ってぶら下げられていた。
これはブリティッシュ・コロンビア大学の学者がクラシック者のフォルクスワーゲン・ビートルをぶら下げた2001年の悪戯に似ている。この時はアメリカ・サンフランシスコのゴールデンゲート・ブリッジから車がぶら下げられていたのだ。
【ソース:ODDEE】