アマゾンの音声認識デバイス、アレクサで大好きなイチゴやスイカ、アイスクリームを注文しようとした意外な犯人がネット上で注目を浴びている。
その犯人とは、ヨウム(アフリカ西海岸の森林地帯の分布する大型インコ)のロッコ。
ヨウムは知能が高いことで知られているが、それゆえにパーソナルアシスタントの使い方を理解し、自分の好物の他なぜか凧、電球を注文しようとしたり、ロマンチックな音楽をかけてムードに浸るのだ。
元々ロッコは今年のはじめに仲間からはぐれていたのを英バークシャー州のナショナル・アニマル・ウェルフェア・トラスト(National Animal Welfare Trust)が保護した。
ところが、ロッコが英グレート・シェフォードの事務所内であまりにも悪態をついたり、自身の水飲みボウルをぶん投げたりやりたい放題だったため、スタッフの1人マリオン・ビシュネブスキーさんが里親として引き取ることになっという経緯がある。
ビシュネブスキーさんは、陽気なロッコは自分のお気に入りの音楽をかけて踊ることが大好きなのだと語る。
幸い、彼女のアマゾン・アカウントにはペアレンタルロックが掛かっていたため、ロッコの注文は通らなかった。
「以前、私が帰宅したらロッコがロマンチックな音楽をかけていたの。」
「彼は踊ることが大好きで、とても可愛い性格をしているのよ」
とビシュネブスキーさんは愛おしそうに話す。
ヨウムは世界でも最も賢い鳥の一種で、人間の話す語彙1,000語またはそれ以上覚えることができると言われている。
最も有名なヨウムはアメリカの動物神学者イレーヌ・ペッパーバーグ博士が30年間研究対象にしていたアレックスだ。アレックスは、2007年に31歳で亡くなる頃には数を数え、物・形・色・物質を認識し、「より大きい」「より小さい」「同じ」「違い」などの概念を理解していたという。
ペッパーバーグ博士によればアレックスには最終的に5歳児並の知能と、2歳児並の感情レベルが存在していたが、それでもまだ全潜在能力までは達していなかったと振り返る。
賢いオウムやインコを飼っているアレクサユーザーはしっかりペアレンタルロックを掛けたほうが良さそうだ。