オーストラリアは、メルボルンにあるファストフード店“パブロのエスコバーガーズ”は、コロンビアの有名な麻薬王パブロ・エスコバルにちなんでつけられたその店名とハンバーガーの上の一筋の白い粉、丸めた偽ドル札で物議を醸している。
パブロのエスコバーガーズへの反発は、水曜日、この店がフェイスブックに投稿した写真から始まった。写真には、「行列ができる悪名高きパトロンバーガー」というキャプションがついていた。美味しそうなハンバーガーの上に白い粉で線が引かれ、筒状に丸めた偽100ドル札が突き刺さっている。白い粉は、ガーリックパウダーだと明らかになったが、多くの人々は、鼻から吸引するコカインを思わせるとして不快感を表した。他の写真では、白い粉、ガーリックパウダーが入った小さなビニール袋とスプーンがパトロンバーガーに添えられており、事態をますます悪くするだけだった。
「ちょっと世間知らず過ぎるね。いつか実際にコロンビア人と話して、あなたたちの店がいかに攻撃的なことをしているか気が付いてくれることを望むよ。」と、あるフェイスブック利用者は、この店のページにコメントした。
「どうやったら君たちに こんなの面白くもなんともないってわかってもらえるかな。ヒトラーを使って同じことをやってみたら、何が起こるか。ちゃんと頭を使って!」と別の利用者は書いている。
多くの否定的なフィードバックを受けて、エスコバーガーの共同経営者、ヴァン・マークス氏は文書による声明を発表した。
「私たちは、私たちのハンバーガーに誇りをもっていますが、同時にパブロ・エスコバルが、数千人ものコロンビア人の命を奪った恐ろしい男であることも理解しています。私たちは、いかなる形でも、パブロ・エスコバル本人やその行為を容認したり、偶像化や宣伝をしようとは思っていません。しかし、私たちは、オーストラリア人として上手い言葉遊びを笑い飛ばす方法を知っているはずです。これはあくまでも店の名前であり、テーマではありません。2019年に誰の気にも障らないようにすることは、難しいものです。」
マークス氏は、また、店名を変える意思はないことを表明した。
その店名や提供方法が大論争を巻き起こしているにもかかわらず、皆が不快感を示したわけではなく、多くの人が容認する姿勢を見せている。
「すごいじゃない?お姫様たちがみーんな文句言ってるわ」とあるエスコバーガーのファンの一人がフェイスブックにコメントした。
「素晴らしいマーケティングだよ。ハンバーガーとコーラに勝るものはないさ。」と別のファンも書いている。