私が日本UFO調査・普及機構(OUR-J)を2000年に立ち上げてから17年が経った。その間、世界中のUFOに関する様々な情報に接してきた。その多くは「アブダクション・ケース(異星人による地球人誘拐事件)」や、それらの事件に登場する「グレイタイプの異星人」、また、古典的だがファンの多い「UFOの墜落」、畑に幾何学模様を描く「クロップ・サークル(日本では何故かミステリー・サークルと呼ばれる)」などに分類される。つまり見た目も派手で、まるで映画の原作のように衝撃的な内容が多い。「さすが海外のUFO事情はすごいナァ」と傍観していた私だが、いざ活動を開始してみると、この日本国内にも海外に負けないほどの事例が寄せられはじめた。何より私が驚いたのは、これらの体験者たちはいずれもごく普通の人たちだったことだ。私のように日々海外のUFO情報に接している研究者や、オカルト好きな人たちではないのだ。この事実は、UFOとは決して別な世界の異常な現象ではなく、我々の日常の延長で起こっている誰もが体験し得る現象であることを示している。一般の方々が「体験してしまった」信じ難い事例と世界に偏在する事例とを照らし合わせていけば新たな発見があるかもしれない。それがUFOや異星人の謎に迫る突破口になることを期待して、この連載を開始したいと思う。
2017年5月1日
日本UFO調査・普及機構代表
加藤純一
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