小学生たちが至近距離で見るUFO
思えば私の郷里の秋田市ではUFO?円盤はとても身近だったように思う。小学2年生・1978年頃のことだが、超低空で降りてきたUFOの「底」を見たという友人の話を聞いたことがある。この形状はいわゆる「円盤型」でその底には様々な色の「光」が動いており、音もなく接近してきたそうだ。その3年後には別な小学校のグランドにUFOが降りてきて、部活動中の小学生たちが至近距離で目撃し、大きな話題になったのを覚えている。その前後は何度か同じようなUFO出現騒ぎが学校周辺や私の生活圏で起こっていたと記憶している。これらのUFOに共通していたのは、かなりの低空で飛んでいたこと、そしてその表面や底には何らかの色彩が認められ、音もなかったことだ。
大勢に目撃されるUFO
さらに中学に上がっても、UFOの出現は続いていた。ある時、友人のアパートで遊んでいると、別な友人から電話があり、今まさに近所の山の上にUFOが出現しているから窓から確認しろという。しかし、その時は残念ながら見ることはできなかった。また、別なある夜のこと、めったに連絡などしてこない友人から突然電話があり、何事かと思ったら「UFOが近くの山に出現していて大騒ぎになっているから現地に見に行かないか」という誘いがきたこともある。このようにUFOの出現は私の日常生活の中で実によく起っており、私以外の多くの人たちがUFOを目撃していたのだ。そして、私にとって心に残るUFO事件に接したのが高校1年生の時だった。
円盤に乗せられた!?
主人公は私の直接の友人ではなく、高校のクラスメイトの中学時代の友人のX君だ。ある日の帰宅中、偶然通りがかったX君を紹介された。たわいもない話をした後にX君が立ち去ると、クラスメイトが耳を疑うような話をした。「あいつは円盤に乗ったんだ…」。その時の衝撃は今でも忘れることができない。UFOを見た、というだけでもすごいのに「乗った」というのだ。私は一瞬凍りついたようになっていたが、クラスメイトはその詳細を語って聞かせてくれた。X君はそれまでUFOやオカルトの話をしたこともない、ある意味普通の子だったらしい。しかし、ある日突然、円盤に乗ったと主張し始めたという。当然、その主張は中学生たちの間で話題になり、話が広まるにつれ「あいつの言っていることは嘘だ」という反発が起きたそうだ。実際、私がX君と出会った時も別な友人が「X君は嘘つきなんだよ」と私に言い切った。このことからも当時の普通の人の反応をうかがい知ることができる。しかし、X君はどんなに誹謗中傷を受けても、嘘つきだと罵られても、自分が円盤に乗ったという主張を絶対に曲げなかったそうだ。クラスメイトもその部分を評価し、さらに擁護していたのが印象的だった。さて、X君が円盤に乗った場所こそ中学時代にUFO騒ぎがあった山並みの一端だったのだ。これは単なる偶然なのだろうか?
コンタクトストーリーの原点は日本にある?
さて、戦後間もなくUFO(当時は円盤)が話題になり、世界に伝播していった時、UFO情報は海外からやってくるものだった。例えば、異星人に出会ったというコンタクティの話などはジョージ・アダムスキーの金星人とのコンタクトストーリーが原型となり、それが伝播すると同じような話が世界中から生まれ、発信された。しかし、翻ってみると日本では古くは「かぐや姫」や「羽衣伝説」、近代では「寅吉物語」などに見られるように、月世界や異界との交流を描いた話が既に存在していたことを忘れてはならない。そして、それらを私たち日本人は受け入れてきた歴史があるのだ。
あなたの近くにある真実のコンタクト
その延長で考えた時、円盤に乗ったX君の話が単なる海外のコンタクトストーリーの焼き直しのように見えるからと言って「嘘」だと断定するのは早計であるように思う。私がUFO研究を開始した1990年以降、X君と同じようにUFOに乗った、UFOを至近距離で見た、異性人と出会った・・・などの日本人による驚異的な話を幾度も聞いてきた。そしてその度に強く思うのは、海外の事件を特別視するよりも、この日本で身近に起こったUFO事件をもう一度検証すべきではないか、ということだ。そしてX君のような体験談こそがUFOの謎を解く突破口になるような気がしてならない。何よりもUFOは私たちの身近な場所に出現し、多くの人々に目撃されているのだから。そして、ここからは私の推測だが、そのUFOが度々出現する現場周辺ではX君のような衝撃的な体験をしていた人が一定数存在するのではないだろうか?皆さんの周りには嘘つき呼ばわりされた不思議な体験を持つ人はいなかっただろうか?そしてその周辺ではUFOが度々目撃されてはいなかっただろうか?是非とも思い出してみてほしい。
日本UFO調査・普及機構
代表 加藤純一
公式ホームページ
講演のご依頼などはTwitterで@UFO_Jun
電子書籍「UFO?飛翔体 遭遇とその軌跡」