今年はハワイを始め世界各国で火山が噴火しているが、今度はニュージーランドの火山、タラナキ山(標高2,518メートル)の噴火について科学者らが「時間の問題」だとして警告を発している
タラナキ山は、ハワイやグアテマラに打撃を与えた火山同様、ニュージーランドに大きな被害をもたらすと科学者たちは確信している。
タラナキ山があるニュージーランド北島の民間防衛局によれば、50年以内の火山噴火は確実だという。「タラナキ山の噴火は火山灰の降下、火砕流、溶岩流出、土石流、洪水、山体崩壊、稲妻、火山ガスなどの火山災害をもたらす。」とニュージーランド当局は語る。
「タラナキ山の噴火は「もし」ではなく、「いつ」という問題なのだ」
500年ごとに小規模または中規模の噴火は起きてきた。最後の主要な噴火は1655年に起きており、調査によれば次の噴火が起きる可能性は1.6%から3.1%に引き上げられたという。
万が一噴火すれば、被害を受けるのは火山を訪れる年間45万人の観光客だけではない。火山近郊の街やインフラ基盤が深刻な影響を受ける為、避難が必要になってくる。民間防衛局マネジャーのクレイグ・キャンベル・スマート氏は、噴火した場合、壊滅的な被害を受けると説明。
グアテマラやハワイを見ても、いかに備えが大事かということが分かると付け加えた。
キャンベル・スマート氏はニュージーランド・ラジオに対し、「最悪の場合、我々は火砕流に直撃される。だからこそ、備え、予測、対応が必要なのだ。」と語った。