毎晩、人間は平均6個~8個の夢を見ていると言われている。しかし、目が覚めて数分後にはこれらの夢はほぼ忘れられている。しかし、もし、これらの夢に覚えておく価値があるとしたら・・・?
実は、現代科学、そしてネイティブアメリカンの部族やメキシコ各地では、私たちが夢を見ているとき、私たちの意識は「パラレルワールド」を訪れていると考えられている。そう考えれば、何故人間が夢をカラーで見ることができ、夢の中の出来事を五感全てで感じることが出来るのかの説明がつくというのだ。例えば、あなたの大好物を食べる夢を見たとき、あなたは目の前でその美味しい食べ物の臭いを嗅いだり、実際に味わうことが出来る感覚を味わったことはないだろうか。または、ジェットコースターに乗っていることを夢見て、実際に丘を登った後、急な斜面を突き抜けて降りるスリルを感じたことはないだろうか。
神秘主義者もまた、夢が作られる場所があると信じているが、それは霊など超自然的な存在と関連づけられている。しかし、1920年以降、科学者たちはそのような疑わしいものではなく、何か夢を作り出す核粒子のようなものがあるのではないかと仮定し研究を続けた。が、結局そのような核粒子は存在しないとの結論に達した。こうして科学者たちは夢のメカニズムの答えを、超自然的なものからもっと複雑な物理学の分野に求めたのである。
現在科学者らのパラレルワールド理論の例として、2つの世界について考えるというものがある:あなたが生まれた世界と、そうでない世界だ。論理的には、一つの次元内で一人の人間が同時に存在する「二重」状態になることはない。従って、パラレルワールドには複数の並列次元が必要となる。これについて少し考えてみよう。別の世界には、今のあなたとは少しずつ違ったあなた自身のコピーが存在しているかもしれない。その結果、あなたより良い人生を送っているあなたが生まれている可能性もある。また別の世界では、現実世界では失敗してしまった会社会議を、しっかりこなしているあなたが存在するかもしれない。そしてまた別の世界では、私たちの夢で何が起きているのかを既に理解しており、パラレルワールドについて認識しているあなたがいるかもしれないのだ。
なるほど、もしそれが本当であれば、現実では会ったことも見たこともない人物や、行ったこともない場所が夢の中で鮮明に描かれているのも納得できる気がする。脳が作り出したのではなく、パラレルワールドを見ているのだから・・・。
【ソース:Disclose.tv】