白黒のもこもこした毛が可愛く動物園の人気者でもあるパンダ。でもちょっと待って。
よくよく考えたら、なんでパンダって白黒なんだろうって不思議に思ったことはありませんか?
普通、哺乳動物の毛は天敵や獲物から身を隠すために茶系色が多く、エキゾチックな配色をしていることはほぼありません。熊が良い例で、各種周りの環境に溶け込むための毛色をしています。北極熊は当然白いし、ハイイログマはもじゃもじゃの茶色です。
ところが、パンダだけは全く違います。中国の中央地域にある山奥に生息するこの一風変わった生き物はハッキリとした白黒。一見するとうっそうとした森でカモフラージュするにはちょっと選択肢を間違えたんじゃないかとさえ思えます。
生物学者のティム・カロ教授:「なぜジャイアントパンダの毛色がこんな目立つ配色なのか、生物学上、長年の謎でした。というのも、こんな配色を持つ哺乳動物は他に存在しないからです。」
この不思議な配色の謎を解明するため、カルフォルニア大学とカルフォルニア州立大学の学者達が研究に乗り出しました。パンダの身体の場所ごとに、195種の哺乳動物及び熊と毛色の比較研究を行ったのです。その結果、2つの結論に辿り着きました!
1年を通してカモフラージュするため
パンダは他の熊と違い冬眠出来ません。よって1年を通して敵となり得る動物から身を守れる配色が必要だったのです。つまり、冬に雪が降ったときには白い毛の部分が身を隠すのに役に立つわけですね。
お互いを認識するため
パンダの黒い目と耳は捕食動物たちへの威嚇となる他、個々のパンダがお互いを認識するためだといいます。実は彼らの黒い部分はそれぞれ模様が若干異なるのだとか。
なるほど。ただ可愛いだけでなく、パンダなりにきちんとした理由があるのですね。
【ソース:UNEXPLAINED MYSTERIES】
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