自分の犬や猫を愛して止まないペットオーナー達に朗報が舞い込んできた。
自分の飼っているペットが話せたら・・・と思ったことはないだろうか。
その夢、もしかしたらあと10年以内に実現するかもしれない。ノーザンアメリカ大学動物行動学者のCon Slobadchikoff教授は現在、プレーリードッグが発する鳴き声をAIを使って英語に通訳する新技術を開発中なのだが、この技術を将来他の動物の通訳に応用できるかもしれないというのだ。
プレーリードッグは鳴き声を使ってお互いにコミュニケーションを取っていると言われており、特に他の仲間に危険を知らせるために使う。彼らの天敵であるコヨーテ、ボブキャット、狸、鷲、ハヤブサなどを発見するやいなや、犬の鳴き声のような大きな声を出し仲間に危険を知らせるのだ。しかも、彼らのコミュニケーションは非常に洗練されていて、分刻みで危険な状況について仲間に伝えることが出来ると言われている。
30年以上動物行動学について研究してきたSlobodchikoff教授は、この技術は画期的で、近い将来犬や猫が何を言おうとしているのか理解できるようになると考えている。
ペット愛好家達がこの画期的な通訳機器を容易に入手可能になれば、これまで尻尾を振ったり、喉をゴロゴロ鳴らしていた犬や猫が、何を私たちに伝えようとしていたのかやっと理解できるようになり、今まで以上に心温まるひと時を過ごせるようになるかもしれない。
インターネット・ショッピングの大企業Amazonの研究者William Higham氏は、10年以内に世界中のペット愛好家たちがこの製品を入手可能になると考えており、巨大マーケットになると語っている。
更に驚くことに、通訳機器を調整することで、人間の言葉をペットに伝えることも可能になるというのだ!
ペットが伝えたいことが理解できることで、躾が今まで以上に楽になることはもちろん、ペットが病気になった時に適切に対処できるようになるのが一番ありがたい。この通訳機器があれば、痛みや、不快に思っていることを伝えてくれるかもしれないからだ。
加えて、この技術を使うことで気性が荒かったり、凶暴な動物の手助けがしやすくなると教授は信じている。
愛犬や愛猫の言葉が分かるようになることは、なんとも夢がある話だが、「腹減った」「早く散歩れてけ!」「暑い!」「寒い!」「遊べ!」と文句も沢山聞こえてくるようになる気がするのだが、筆者の犬だけだろうか・・・。
【ソース:IBTimes】