北大西洋で、世界最古の生きた脊椎動物と思われるサメが発見された。
グリーンランドのイヌイットが捕獲し、デンマーク人の科学者が調査した結果、長さ5.4m、512歳にもなる古代サメだということが判明したのだ。
この世界最古の脊椎動物となるサメは1505年頃、つまりイギリスのヘンリー王8世がたった14歳の時代に生まれたと考えられている。Science誌によれば、今回発見されたグリーンランドシャークは年間ちょうど1㎝ずつ成長することが分かっている。
そのため、今回発見された雌のサメが5.4mもあったことで相当高齢の鮫であることは容易に想像できたのだ。
科学者らは放射性炭素年代測定を用い、28頭のグリーンランドシャークの目の水晶体を分析した。その結果、最も高齢のサメで392歳であることが分かった。
しかし、放射性炭素年代測定の精度は95%であるため、実際の年齢は272歳~512歳と言われており、今回発見されたサメが実際512歳である可能性も高いというわけだ。
もしこれが真実であるならば、このサメはガリレオ・ガリレイが、地球は太陽の周りを周回していることを発見した時代や、アメリカ大陸が発見された時代を生きてきたことになる。
そもそもグリーンランドシャークは156歳頃まで性的成熟期を迎えないとされている。早くても136歳でやっと性的成熟期を迎えるというのだから驚きだ。
そしてこのグリーンランドシャークの肉はアイスランドでは珍味と言われているが、毒性もあるようで、食べるとかなり酔っ払ったような感覚になるらしい。ちなみに臭いはかなりアンモニア臭がきついそうだ。
【ソース:DAILY STAR】