奇妙なまでに四角く平らな氷山を発見!

奇妙なまでに四角く平らな氷山を発見!

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まずはこの氷山の写真を見て欲しい。なんとも美しく、完璧なまでに長方形だ。南極の海の無秩序でランダムな氷の自然界の中に幾何学的にほぼ完ぺきな物が浮かんでいる。
まるで「2001年宇宙の旅」に出てくる一枚岩のようだ。

 

 

しかし、この一枚岩のように見える氷山はもちろん、その映画のような宇宙人がもたらしてものではない。NASAと米メリーランド大学で氷山の研究を行う科学者のケリー・ブラント氏によればこの氷山は比較的一般的な、氷山の端から生まれたものだという。

 

「いいですか?」とブラント氏はライブ・サイエンスに語った。「氷山には2タイプあります。一つはよく皆さんが想像する、例のタイタニック号を沈めたような表面が三角柱などの形を持ち、水面下に桁外れな質量を持つもの。そしてもう一つが「テーブル状氷山」と呼ばれるものです。」

 

ブラント氏によれば、テーブル状氷山とはシート状のケーキスポンジのように大きく平らな形をしているという。棚氷の端から割れて分かれた大きな氷の塊で、陸地に繋がってはいるものの、南極のような氷だらけの海に漂っているのだ。今回の塊は南極半島東岸にあるラーセンC棚氷から分かれたものだと考えられている。

 

テーブル状氷山は、伸びた爪が割れるような過程で生まれるという。そして大抵長方形で幾何学的な形をしているとブラント氏は付け加えた。

 

「ただ今回の氷がちょっと変わっているのは、ほぼ真四角に見えることです。」

 

写真ではこの氷山の正確な大きさは分からないが、全長1.6kmはある可能性が高い。
また他の氷山同様、表面に見えているのはその全質量のほんの10%程度だ。残りは水中に隠されている。

 

テーブル状氷山に関していえば、水面下の質量は表面に見えている部分と同じように幾何学的なごく普通の形状をしているという。今回の氷山は角がまだ鋭く、風や波に削られていないところから、比較的新しいものだと推測されるとブラント氏は述べた。

 

しかしこの氷山、見た目は大きく平らでこの上を歩いてみたい衝動に駆られるが、実際上を歩いた場合簡単に氷が割れてしまう可能性が高いため、その不思議なまでにきれいな形に驚嘆しているだけにとどめたほうが賢明なようだ。

 

 

Live Science

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