地球から39光年離れた恒星の周りに、地球に似た惑星が7個あるのを発見したと、ベルギーのリエージュ大や米航空宇宙局(NASA)の国際チームが22日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
大きさや重さ、温度が地球に近く、水や大気が存在して生命を育むことができる地球型惑星の可能性がある。同様な惑星は太陽系外で多く見つかっているが、一つの恒星系で7個も見つかるのは珍しい。専門家は「銀河系は予想以上に地球に似た惑星であふれているのかもしれない」と指摘している。
チームは南米チリにある欧州南天天文台の望遠鏡などを使い、みずがめ座の方角にあって直径が太陽の10分の1ほどの赤色矮星「TRAPPIST1」を観測。手前を天体が通り過ぎる際に起きるわずかな明るさの変化から、少なくとも7個の惑星が回っていると結論付けた。
【見つかった惑星の想像図:写真提供NASA】
赤色矮星は恒星の中でも特に小さく温度が低い。見つかった惑星との距離は、太陽と地球の距離の100分の1~16分の1とかなり短いが、表面温度が太陽の半分以下のため、どの惑星も水が液体で存在できる程度に温暖とみられる。特に内側から4~6番目の惑星には、海や大気圏が存在する可能性がある。最も外側のものを除いた惑星6個は詳しい公転周期が判明。1日半~12日余りで恒星を1周していた。
【ソースː毎日新聞】
Leave a Reply