今月6日、アメリカ・ニューメキシコ州サンスポットにある太陽観測施設「ナショナル・ソーラー天文台」がFBIにより何の説明もないまま突如閉鎖された。さらに、施設の職員や周辺地域に対し「退避命令」が発令されたのだ。
それから1週間が経過した現在もFBIからは何の発表もないままだ。
地元サンスポット郵便局の職員も退避命令を受け、ABC7の取材に対し「9月6日に理由の説明もなく、ただ周辺地域から退避するよう命令されました。」と話した。
またニューメキシコ州オテロ郡の保安官ベニー・ハウス氏は「FBIは状況説明を拒否している。何が起きているのか、その状況、退避の目的含めて誰も教えてくれない」と語る。
太陽観測を管理する米天文学研究大学連合(AURA)のスポークスマンは「セキュリティ上の問題」により退避を判断した、とだけ説明している。
「施設からの退避は我々の判断です。」
それ以来、世間ではこの施設閉鎖に関して様々な憶測が飛び交っている。
UFOが地球に接近中?
まず一つ目が、この施設が太陽に未確認飛行物体を発見し撮影してしまったため、その画像データを一斉消去するための措置だという噂。それがUFOだったのか、政府の軍事衛星だったのかは定かではないが、とにかく見られてはならない物だったのだろうとUFO愛好家たちの間では言われている。
中国またはロシアによるアンテナハッキング
ナショナル・ソーラー天文台は同州に存在するホワイトサンズ・ミサイル実験場に近く、ハッキングするにはうってつけの場所だ。しかもこの実験場は開発中のミサイル実験を行なったり、過去には世界初の地下核実験を行った場でもある。
最も可能性が高いのは中国が施設アンテナの一つをハッキングし、ホワイトサンズの様子を監視していたという説だ。その証拠というべきか、あるアンテナの周辺を米軍のブラックホークと呼ばれる中型多目的軍用ヘリや、FBIのヘリが飛んでいたという目撃証言もある。
太陽嵐による超巨大フレアが地球に接近中なのでは?!
アメリカ海洋大気庁は9月11日にG2レベルの太陽嵐警報を発令している。それにより陰謀論者たちの間で人類を滅亡させるほどの「スーパーフレア」が地球に向かっており、一般大衆のパニックを防ぐためのFBIが情報隠匿をしているのではないかとの噂が飛び交っているのだ。
日本の掲示板2ちゃんのようなサイト、4ちゃんねるフォーラムでは「地球を居住不可能な不毛の地にするほどの「スーパーフレア」が地球に向かっているという話でもちきりだよ」
「今週中に記者会見が開かれるか、金持ち連中が静かに姿を消す(避難する)かもね」
「超巨大フレアは人類を地球上から消滅させるだけの威力があるよ。隕石ぐらいの威力でね。」
太陽嵐が起こると通常太陽風が爆発的に放出され、それが大気圏に衝突すると熱を発し大気圏が膨張する。すると人工衛星からの信号が大気圏を通過することが困難になり、インターネット、GPS、衛星テレビ、携帯電話の電波に被害をもたらすのだ。
しかし、もし格段に強い太陽嵐が到達した場合、その威力は地球規模の核爆弾にも相当するのだ。
とはいえ、4ちゃんねる内でも指摘されているが、地球上にはいくつもの太陽観測施設が存在するため、ナショナル・ソーラー天文台だけが危険な太陽フレアを観測したとは考えにくい。
結局のところFBIが正式発表でもしない限り状況は不明のまま、そして陰謀説は留まるところを知らない。
一体「セキュリティ上の問題」とは何なのか。謎は深まるばかりだ。