研究者たちは過去数日間で、我々の太陽系内に地球外生命体が存在することの確証に、これまでになく近付いたと言えるだろう。
国際宇宙ステーション(ISS)の表面に付着した宇宙塵から採取された微生物が、地球外に生命が存在することを証明したというのだ。
この驚くべき主張は「世紀の大発見」とまではいかなくとも、宇宙科学界を揺るがす発見として称賛されている。
ISSの表面から採取されたサンプルはプランクトンや藻類に関連する生物が含まれていると考えられている。ロシアの科学者たちがここ数日間でそれを確証した。
ロシアの宇宙機関ロスコスモスは、これらが地球由来である可能性は低く、ほぼ確実に地球外を起源とするものと主張している。
これは、イギリスの宇宙科学者たちが繰り返し述べてきた、他の惑星に生命が存在するだけでなく、地球外生命体は絶えず宇宙から地球に飛来しているという主張に繋がる。
この発見は、地球外生命体についての世界的な見解を変えることになる、地球外生命体存在の反論の余地もない証拠として大いに支持されている。
ロスコスモスの広報担当者は次のように述べている。「ISS表面に付着する微小隕石と水星塵は、地球外を起源とする生体成分を自然な形で含んでいる可能性があります。」「ISS表面はおそらく、彗星物質や、地球外を起源とする生体成分をユニークかつ容易に集める収集器となっているのです。」
宇宙科学者たちは、宇宙人の存在を指摘してきた何年もの研究に信憑性を与えるとし、この発見を歓迎した。バッキンガム大学のチャンドラ・ウィクラマシンゲ教授は、今回の「驚くべき発見」により地球外生命体に関する数世紀にわたる憶測に終止符が打たれることを期待している。
教授は「これは、地球外生命体の探索だけでなく、科学にとっても今世紀最大の進展と言えます。これらの有機物はほぼ間違いなく宇宙から来たものです。我々は地球外生命体の存在にこれまでになく近付いています。非常にエキサイティングな進展です。」
「長年、多くの人が地球外生命体など存在しないことを証明しようとしてきましたが、すぐにそれは不可能になるでしょう。」
イギリス上空の成層圏から同様の粒子を調査した、シェフィールド大学とバッキンガム大学アストロバイオロジー研究センターのミルトン・ウェインライト教授も以下のように語っている。「科学者たちがISS機体表面に付着した宇宙塵から生命を発見したというロシアからの素晴らしい報告が入ってきた。我々は何年も地球外生命が存在すると言い続けてきましたが、今回の発見は今後の刺激となるでしょう。」
「有機物は彗星に由来している可能性があると我々は考えている。これは長年の理論と一致している。」
ウェインライト教授が発見した同様の有機物(写真)はイギリス・ウェイクフィールド上空30kmの地点の送られた研究用バルーンの表面に発見された。教授はそれが藻類の粒子であると信じている。それはおそらく彗星の表面に付着した状態で宇宙空間を運ばれ、地球に向かって漂い落ちてきたものだと教授は主張する。
教授は次のように述べている。「この特定のサンプルは、生きた有機物に典型的な素晴らしい形状の美しい構造を示しています。この外骨格から、おそらく藻類の一種でしょう。」
「またこれは地球から上空に吹き飛ばされたというには高すぎる高度で採取されたサンプルです。」
「もう一つ指摘すべきは、この粒子と共に発見された物の中に、地球由来の花粉や塵埃粒子のようなものはなかったということです。」
「我々はこれはが宇宙から飛来したものだと結論づけなければなりません。そしてもちろん宇宙には生命が存在し、私の感覚ではこれはおそらく彗星に乗って運ばれたのだと考えています。」
ウェインライト教授は、生物の構成要素であるDNAの粒子は常に宇宙から地球上に降り注いていると考えている。また、これら粒子からの遺伝情報が進化の過程で地球上の生物に組み込まれている可能性は十分あるという。
「これは何千年にも渡り起こっていますが、認識されていなかっただけなのです。」(教授)
これらのサンプルにはDNAが含まれているため、絶えず地球に飛来し進化において役割を果たす情報やコードを得ることが出来る。
「いずれにしても、地球外に生命が存在するという証拠が増えているのは確かです。」
【ソース:Daily Express】