「土星衛星エンケラドスと木星衛星エウロパに生命存在の可能性大!!」NASAの新発表

「土星衛星エンケラドスと木星衛星エウロパに生命存在の可能性大!!」NASAの新発表

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NASAが土星衛星エンケラドスと木星衛星エウロパに生命が存在し得る新たな証拠を発見した。NASAの2つのミッションで太陽系の海洋世界に関する新しい証拠を発見できたと、4月13日NASA本部で公式発表したのだ。
これは地球外生命が存在する可能性のあるハビタブル環境で、必要な成分を保持する場所に最も接近して調査したミッションで分かった。カッシーニ探査機がエンケラドスの氷の表層にあるストライプ状の割れ目から噴き出た水蒸気に水素分子を発見したのである。

 

米サウスウエスト研究所でカッシーニイオンと中性質量分析計の責任者を務めるハンター・ウェイト氏は、「今エンケラドスは我々の太陽系システムの中でハビタブル条件を示すリストの上位にいます。」と語っている。

 

「水素の存在は、内部で熱水活動があるという一つの基準になります。それは興味深いことです。なぜなら、地球の海も熱水活動がある場所は生物で満ちた非常に重要な場所であることを我々は知っているからです。そして、そこはおそらく地球上で生命が誕生した最も初期の場所なのです。」(同氏)

 

カッシーニ探査機は20年前に地球を離れ、ここ13年間は土星の軌道上を周っていた。

 

 

し生命が存在するとすれば、それは何十億年と熱水噴出孔に生息する、単細胞の好極限性微生物に似ている可能性がある。そこにはただ暖かく湿った環境があるだけでなく、エンケラドスには生物の食糧となるもの、そして生態系に必要なエネルギーもあるという。

 

 

NASA科学観測本部のトーマス・ズブッケン次長は、「これは、NASAの科学観測の意味を証明する結果であり、この太陽系に我々以外の生命が存在するか否かの答に近づきつつあります。」と語っている。

 

生命に必須の成分は、液体の水、エネルギー源、そして炭素・水素・酸素・窒素・硫黄・リンを含む化学物質である。
NASAの発見について書かれたJournal Scienceによれば、発見された水素の源として唯一考えられるのは、温水と海底の岩石の間に起きた化学反応によるものだという。

 

 

NASAの惑星科学部門の部門長ジェームス・グリーン氏はこう語る:「我々は新境地を開拓し、新しい環境を発見しつつあるのです。」
「今我々は、以前は絶対あり得ないと思っていた太陽系の環境に生命が存在するとみていいます。」(同氏)

 

今回も直接的な地球外生命体の発見とまではいかなかったが、何ともワクワクする内容である。2020年には新たなエウロパ・クリッパーミッションも控えているし、今後の更なる研究に期待が持てそうだ。

 

【ソース:Daily Express

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