NASAが2030年までに人間を火星に送り込むため、宇宙飛行士達のテスト、訓練を開始した。しかし、専門家達は有人火星飛行を成功させるには、もっと抜本的な身体と心理面での改造が必要だという。そしてなんと一旦火星に入植すれば、その特殊で過酷な環境に適応するため、人間は急速に進化し、全くの別種に変化すると専門家は言うのだ。
ポーランドの認知科学者Konrad Szocik教授によれば、NASAの火星探査準備は実際に宇宙飛行士達が直面する状況への現実的なシミュレーションとは程遠いという。火星への長い飛行を成功させるには、宇宙飛行士の感覚を鋭くする電子機器のようなものと、パニックや情動反応を鈍くする薬も必要になるのだ。
火星入植者の進化
米ライス大学の進化生物学者のスコット・ソロモン教授によれば、火星に入植する人間は我々とは異なる種へと進化するという。まず、火星の気候により、人間の体内にあるカロチノイド色素(火星ではカロチノイド色素を多く含む黄色野菜が育てられる予定)が皮膚の褐色化を起こす。次に、重力の変化により骨の密度が高くなるらしい。
こうした進化が地球上で起きるには通常何百万年とかかるが、火星ではほんの6,000年足らずで起きてしまう。というのは、火星の年間放射線量は地球の約6倍もあり、それが進化を加速させるトリガーとなるからだ。火星と地球の著しく対照的な環境の違いが、突然変異と、進化の過程を加速させるという。
ところで、火星に目を付けているのはNASAだけではない。火星で人類初の永住地を作ることを目的にしたオランダの非営利団体「マーズワン」も計画が遅れているとはいえ、2031年までに計画実現を目標にしている。NASAの有人火星飛行予定も2030年。
今から13年後・・・人間が地球から火星に移住し、後に別種に進化を遂げるなどというSF映画のような話がいよいよ実現するのかもしれない。
【ソース:デイリー・メール】
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