病院というものはそもそもからして、行くのが怖い場所の一つである。無味乾燥とした廊下、そして多くの人が最後に訪れる場所という認識がなんとも嫌な気持ちにさせる。精神病院もまたしかりだ。当然、中には霊に憑りつかれているという言われる病院も数多くあるが、今回は中でも最も有名な病院TOP5をご紹介しよう。
第5位 ニューシャムパーク病院(イギリス・リバプール)
長い間放棄されているイギリス・リバプールのニューシャムパーク病院は、1874年に孤児院として建設され、後に精神病院となった。1992年に閉鎖してからはそのまま放棄されている。
当時、孤児院としての歴史があったなど知る由もないはずの病院の患者たちが、しばしば夜に子供たちがうるさいと訴え、スタッフ達は夜廊下に響く子供たちの笑い声や泣き声を聞いたという。
屋根裏には「いたずら戸棚」と呼ばれる、悪いことをした孤児たちが罰として閉じ込められていた部屋がある。この部屋のドアが目に見えない怒りの力によって勢いよく開閉されるのを多くの人が目撃している。一人の看護師は勤務当時、部屋の中で若い男の子の霊と遭遇したという。
記録上、この病院で亡くなったのは16,000名ほどだが、正直その人数でこの場所がイギリスで最も恐ろしい幽霊病院だと言われているのは不思議でもある。
第4位 ペンハースト州立学校・病院(アメリカ・ペンシルバニア州)
1908年に建設された巨大なペンハースト州立学校・病院は、様々な年齢の精神病患者へ休養と手助けを提供し、和みの場となるように計画された。しかし残念ながら、平和遺産とはならなかった。
病院のスタッフが、酷い殴打や患者同士を闘わせるなど患者を虐待・拷問していることが明らかとなり、病院は1978年に閉鎖された。人々の抗議を受け、すべての患者は別の施設へと移され、ペンハーストは放棄された。
しかし、閉鎖以降、ペンハーストを訪れた人達は暗闇の中で助けを呼ぶ声が聞いたり、黒い影が部屋を出たり入ったりしているのを目撃しており、今でも病院内には多くの人達(霊)がいるようだ。
第3位 ベッドフォード病院(イギリス・ベッドフォードシャー)
1972年、イギリス・ベッドフォードシャーにあるベッドフォード病院の業務はルーティン通りに行われていた。ある晩、夜勤の看護師2名が霊と遭遇するまでは。
2名の看護師が夜勤業務を行っていたとき、廊下で背が高く、ロングドレスを着た女性が歩いているのを見たのである。当然面会時間はとうに過ぎている。しかし、驚くことに女性は看護師を無視して歩き去っただけでなく、なんと宙に浮いていたというのだ。その後女性はトイレに入っていき、看護師が最終的に勇気を振り絞って中を確認したときには女性は消えていたという。
それから28年後、同じ病院内で3名のスタッフがやはりロングドレスを着た背の高い女性が突如保管室から出てきて、壁を通り抜けていくのを目撃した。
第2位 トーントン州立病院(アメリカ・マサチューセッツ州)
アメリカで呪われた病院として非常に有名なこの病院は1854年に精神病院として建設された。この病院は33人を殺害した連続殺人犯ジェーン・トッパンをはじめ、病院職員の暗い噂が長く続いていた。医者や看護師が病院の地下で患者を使って悪魔の儀式を行っていたというのだ。
事実かどうかは定かではないが、トーントン州立病院は1994年の閉鎖前から、霊現象が多数報告されていた病院でもある。
患者や職員が誰かに見られているような奇妙な感覚に陥ったり、誰もいない部屋から声が聞こえたり、見えない手に触られたりという現象が数多くあったそうだ。最も恐ろしいのは、元患者が見た天井を這うクモのような奇妙な影だ。それは一晩中、太陽が昇るまで患者たちを見つめていたというのだから恐ろしい。
第1位 アセンズ精神病院(アメリカ・オハイオ州)
オハイオ州のアセンズ精神病院は、1874年の開業以来、1993年の閉鎖まで身の毛もよだつような噂に満ちていた。数多くの前頭葉白質切開術(人格変化・知能低下を起こしやすく、現在では行われていない)や、忌まわしく危険な患者で有名で、敷地内の墓地には収容者や患者1,900名あまりが眠っている。
1978年、患者の1人マーガレット・シリングが行方不明になった。数週間後、病院の廃病棟で彼女の裸の遺体が見つかったが、彼女の服は隣に綺麗に畳まれていたという。未だに、彼女がなぜ亡くなったのかは分かっていない。
しかし、それ以来、マーガレットが亡くなっていた部屋の床で、多くの人が女性の形をした染みを目撃するようになった。それはまるで意思があるかのように消えたり現れたりするらしい。
その消えてはまた現れる染みはもちろん、この病院を訪れる多くの人は廃病棟を徘徊する奇妙な人影を目撃し、またどこからともなく襲ってくる圧倒的な恐怖感を感じるという。
【ソース:TOP5S】