イギリス・ビリンガムに住む1歳の男の子のお母さんが、部屋に憑りついた悪霊を祓うため、霊能者を呼ばざるを得ない状況に陥った。
ある晩、息子のカイラン君が見えない何かによって床を引きずられ、悲鳴をあげているのを見たとき、母カースティ・リーさんはパニックになった。彼女は即霊能者を呼び、2時間に及ぶ交霊術を執り行い悪霊を祓ってもらった。
「死ぬほど身がすくんでしまって・・・動けませんでした」とカースティさんは語る。
奇怪な出来事はこの若い家族がイギリス・ビリンガムの家に越してきた時から始まった。夜中に奇怪な物音がするようになったのだ。カースティさんの父デービッドさんは孫の寝室から匂う刺激臭に、何かあると思っていたという。
「霊には匂いがあるのです。霊は汗臭い靴下のような匂いを残すんですよ」とデービッドさんは言う。昼間はアイスクリーム売りをしているデービッドさんには霊能力があり、家の気味悪さに気付いていた。
「家中を周れば、霊がいるのか、いればどこにいるのか分かります」
「以前は霊を追っては’そこにいるのは分かっている’と霊に言っていました。」(同氏)
しかしその気味の悪さを察知しているのはデービッドさんの第六感だけではなかった。
家の中でおかしなことが続く中、カイラン君の言動も変わっていった。
部屋のドアは勝手に鍵が閉まり、その間に玩具が床中にばら撒かれたりもした。
そしてゾッとするのが、友人家族の子供が遊びに来たときのこと。帰るときに子供がお母さんに「ママ、モンスターは怖くないよ。あそこにね、大きな太った人がいたよ」と話したというのだ。
しかし身の毛もよだつような出来事はまだこれからだった・・・。
映画「エクソシスト」さながら、なんと霊が1歳児の身体を通して姿を現したのだ。乳児の声まで変えて・・・
「私がベッドにいると、カイランが起きてヒステリックに叫んでいるのが聞こえました。
私はとっさに憑りつかれたかも!と思いました。」とカースティさんは語る。
「息子の部屋に行くと、とても怯えていたので、私の寝室に連れてきました。すると息子は泣き止み、私たちを見上げると・・・息子のものではない別の声ではっきりと”わからない”と言葉を発して笑い始めたのです」
その後カイラン君は一晩中起きて吐き続け、部屋で眠ることを拒否したという。
そこでカースティさんはスプーキー・ジュリーという怪奇現象の専門家に連絡をとった。
ジュリーのチームはカイラン君の部屋に霊が自由に行き来できる渦(霊道)を見つけた。
8名もの霊能者チームの調査により、その心霊現象はある霊とその家族によりもたらされたものだと分かった。
「彼(霊)は家族の中で威張り散らしていたそうです。そしてその子供達は父親を怖がっていた」
「家族との関係も悪く、暴力的で、どうやら刺殺されたようなのです」とカースティさんは語る。何十年も前に亡くなったその男についてもっと調べようとしてみたが、失敗に終わった。
「彼らは何か理由があってこの家にいたのだと思う。霊にも動機があるはずですから」と父デービッドさんは語る。
昨年の交霊術以来、霊的現象は起きていないというが、この一件以来、カースティさんは霊の存在を信じるようになったそうだ。
【ソース:Daily Express】
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