【By:Emmaline Texax :米テキサス州】
私が住むテキサスシティは、1947年に「テキサスシティ大災害」と呼ばれる貨物船爆発事故で少なくとも576名の人が亡くなった場所でもあります。当時街は爆風と炎で被災し、爆発により飛ばされた貨物船の錨は2.4km先の市街地に落ちたと言われています。
オフィスや学校、近所で大勢の人が亡くなりました。そんな中、当時のまま残る、今私が住んでいる家はそうした霊にとって懐かしい場所なのでしょうか、度々心霊現象が起こります。特に私たちに危害を加えるつもりはないようですが・・・。
私は12年前、ハシゴから落ちて骨盤と脊椎を損傷してしまいました。その後遺症で今でも痛む時があるため、あまりに痛い時は掛布団を持ってリビングの床に直接寝るようにしています。(なぜか床に直接寝るとズレが治るのか痛みがマシになるのです)
昨年の冬のことでした。痛みのためリビングの床で寝ていた私は時計が朝4時の鐘を鳴らした瞬間目が覚めました。私は横向きで、前方にテレビ、背中側に廊下と寝室という状態で横になっていました。すると背後から足音が聞こえてきたので、主人が起きてきて私の様子を見に来たのだと思いました。すると主人が布団の中に入ってきて、後ろから抱き着いてきました。私は、一緒に寝てくれようとするなんて優しいし、ちょっとロマンチックじゃない?なんて思いながら、眠いながらもテレビを観ていました。その時、ちょうど「I Love Lucy」という番組をやっていて、どんな話だったのかも覚えているし、ずっと時計も見えていたので、確実に私は起きていたと思うのです。
主人が後ろから抱きついてきてから数分後・・・「腕重い!しかもなんか暑い!」と思い始めていました。部屋は寒かったのですが、主人の身体からはもの凄い熱が放出されているような感じがしました。
夜が明け始めた頃、寝室からイビキが聞こえてきました。主人独特のイビキが・・・。「え?ちょっと待って。じゃあ私に抱きついているこの腕は誰よ?!」私はあまりの恐怖に後ろを振り返ることさえできませんでした。
私に抱き着いた腕はどんどん、どんどん重くなっていきます。パニックになった私は3つ数えたら飛び起きて寝室に走っていくことを決意しました。私は頭の中で3つ数えると、掛布団を後ろに投げて飛び起きて、寝室に走りました。急いで主人を起こし、一緒にリビングを確認しに行ってもらいました。そこには誰もいませんでしたが、いかにも誰かがそこで寝ていたかのように布団が乱れ、枕には私の頭と、後ろで寝ていた誰かの2人分の凹みが残されていました。
今でも時々リビングの床で寝ますが、後ろにまた誰かが入ってこないように、必ずコーヒーテーブルの傍で寝るようにしています。また、寝る前にはおまじないのように、「お願いです。私は寝たいだけなので、私に近付いたり、触れたりしないでください」と声に出して言ってから眠るようになりました。今のところ効果はあるようです。
彼らが危害を加えるつもりがないのは分かっていますが、夜中の3時に複数の人の話し声が聞こえたり、犬の霊が私たちのベッドで飛び跳ねたりはしょっちゅうです。私は我が家が好きです。ただし、死ぬほど怖い思いだけはさせてほしくない。それだけです。
【ソース:Your Ghost Stories】