「アメリカに実在する魔女たちについてあなたが知らない9つのこと-後編」

「アメリカに実在する魔女たちについてあなたが知らない9つのこと-後編」

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では前編に引き続きアメリカに実在する魔女たちの真実についてご紹介していこう。

 

5.多くの男性も自身を”witches”(魔女)と呼ぶ
ペイガン達は、宇宙は陰陽平等の力によって動いていると信じているため、集団内でも男性と女性の役割が平等である。(他の主な宗教の習慣では稀なことだが、ペイガンの女性たちは祭司となる機会を与えられることに魅力を感じている。)ウィッカの創始者と言われている人物は男性:ジェラルド・ガードナーである。裕福な商家出身で、公務員を退職したガードナーは人生のほとんどをアジアで過ごし、イギリスに帰国後、ニューフォレストで長く実践されてきたウィッチクラフトを自分が再構築したと主張した。【追記:現代の男性ペイガンは自身のことを’ワーロック(魔術師)’ではなく’ウィッチ(魔女)’と称する人が多い。歴史上侮蔑用語だった’ペイガン’や‘魔女’はその後名誉回復を果たしたが、’ワーロック‘は何故か今でも侮辱と捉えられ、「誓いを破る人」という意味を持つのが理由。】

 

6.セイラム魔女裁判は実在のウィッチクラフトとは無関係
大衆文化や文学の中では魔女たちが裁判の恐怖にすくんでいる・・にも関わらず、実は1690年代にセイラムで裁判にかけられたり、処刑された者たちが魔術を実践していたという証拠は未だにない。また、1500年代後半から1700年代にヨーロッパで悪魔崇拝の魔女として処刑された60,000人もの人たちもはっきりした証拠は存在していない。(現代のペイガン・ウィッチクラフトに繋がることを実践していたと思われる)しかし、アメリカ人ペイガンの中には処刑された人々を自身の精神的な先祖と考え、被害者たちはより大きな権力を持つクリスチャン文化に馴染めなかったアウトサイダーだったのだと共感している。

 

7.多くの魔女はポリアモリー的である(多重的な性愛関係を営むライフスタイル)
ウィッチクラフト運動がアメリカ国内に広がったのは国全体が1960年代の反体制文化や第二波フェミニズム運動に没頭したのが大きい。それはセックスや、異なる種類の性的関心に偏見がなくなったということでもあった。多くのペイガンが社会的には恋愛関係や婚姻関係にあったとしても、郊外で3人の子供たちやペットと暮らしているかもしれない。そういう意味で、特に西海岸(ベイエリアはアメリカ人ウィッチクラフトの中心地)では魔女が同時に複数の人と関係を持っていることは珍しくない。一部のペイガンは、そもそも多神教に身を捧げているのだから、自分自身を複数のパートナーに捧げても何もおかしくないとさえ言っている。

 

8.魔女もハロウィーンシーズンを祝うがそれは全く異なる祝日である
ハロウィンの時期、人々がスパイダーマンの衣装やお菓子や恐怖映画を楽しんでいる頃、実は数百人・数千人のアメリカ人は’Samhain’(サーウィン)という祝日を祝っている。ペイガンにとってこの時期(10月後半~11月初旬)は生と死の境界線のベールが最も薄い時期で、つまり遠い祖先や、亡くなった愛する家族と交わることが出来る特別な時期なのだ。国中で魔女たちは特に熱情的な儀式を行い亡くなった人々の霊魂を呼び出しメッセージや手助けをあちらの世界から得ようとする。そしてその人たちが生前好きだったものを食べたり飲んだりしながら踊り、魔女たちの身体を通して一晩だけ、死者たちに再び生の喜びを味わわせてあげるのだ。

 

9.他の宗教団体と違い、魔女は他人を改宗させることに興味はない
魔女は他人やその子供を改宗したりはしない。伝道を良しとはせず、逆に失礼だと考えているからだ。スピリチュアルな生活をおくる方法は沢山あるというのが魔女の総意であり、別に魔女の世界に入信する必要はないのだ。

 

いかがだっただろうか。映画や小説の中だけにしか存在していないと思っていた魔女たちは、現代のアメリカ社会に普通に溶け込んで活動しているのだ。実は日本にも魔女集会はあるらしい。もしかしたらあなたの身近にも「実は魔女」という人がいるかもしれない。

 

【ソース:COSMOPOLITAN

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