日本でも随分とハロウィンが浸透してきたようで、どこの店もハロウィンディスプレイ一色といった様子だ。しかし、日本のハロウィンディスプレイはまだまだ可愛らしいものだ。実は本場アメリカでは、Trick-or-treatに来る子供たち、近所の人、家の前を通る人をあえて怖がらせるようなディスプレイが施されるのをみんなちょっと楽しみにしているところがある。
しかし、今年ニュージャージー州のある夫婦が自分たちの家の庭に設置した「ゾンビ衝突事故現場」ディスプレイはあまりにも行き過ぎだったようだ。
ニュージャージー州ウェアタウンで、まるで衝突事故にあったかのように庭の木とトヨタ車の間に挟まれたゾンビのディスプレイがあまりに度を越えているとして近所からクレームが入り、地元警察の聴取を受ける羽目になった。ゾンビ死体の血が車のボンネット全体に飛び散ったかのように見えるそのディスプレイはどう見ても子供が見るには不適切のように思える。
「わたし達に悪意はありません。」と家の持ち主であるクリステン・ネグロットさん(27)はNJ Advance Mediaに語った。「誰かを怒らせるつもりなんてないんです。ハロウィンが好きだからやっているだけで。ただ単に自分達が子供の頃と同じように、子供たちに楽しんで欲しかっただけなんです。」
果たして子供たちが血みどろの事故現場など楽しめるのだろうか?そこなんとも言えないが、ネグロットさんと彼女の夫は今回のゾンビディスプレイは概ね好意的に受け止められていたという。通りすがりに車の窓から罵声を浴びせる数人の人を除いては。
「確かに一部の人達がこのディスプレイに対しての嫌悪感を露わにしていたのは事実です。車の窓から罵声を浴びせられたりもしましたし。」
ところが、意外にも事情聴取に来た地元警官たちはネグロット家のハロウィンディスプレイに対して好意的だったという。通報があったので法律上来なければいけなかっただけで、注意するどころか、もっと色々付け加えたらどうだとアドバイスしたというのである。さすがアメリカというべきか。
ネグロット夫妻は女性の身体を「ゾンビ衝突事故現場」に付け加えることを検討しているという。誰も一人ぼっちで死にたくはないだろうからと。たとえゾンビであったとしても・・・。
さて、この「ゾンビ衝突事故現場」ディスプレイ、あなたはどう思われただろうか。完全アウト?それとも許容範囲?
日本でやったら間違いなく「一発退場」レベルでアウトだと思うのだが・・・。
【ソース:ODDEE】