イギリスの親子が撮影した古城の写真に、非常に奇妙な人物が写り込んでいるとして話題になっている。
ジョン・ウィックスさん(50歳)は12歳の息子ハリー君の宿題を手伝うため、イギリス・ケント州のアインスフォード城を訪れ、その歴史について調べていた。
ところが、撮影した古城の写真を見返してみると、そこには説明の付かないモノが写り込んでいた。黒いコートに身を包み、階段の上に立つ奇妙な人物だ。城を撮影している時にはそんな人物はいなかったはず・・・。
その黒い影のような人物が何者なのか突き止めるべく、ジョンさんは超常現象の専門家に調査を依頼することにした。
「初めて写真を見た時には驚きました。ただ息子の宿題で古城がどう建てられたのかを調べるために城に行って、数枚の写真を撮っただけなのです。」とジョンさんは語る。
「その奇妙な人物についてネットで調べて初めてその地域で僧侶の霊が目撃されていることを知りました。そういうことについては疎いので、超常現象の専門家に見せて、どう思うか聞いてみたのです。」
ジョンさんは超常現象の研究グループサイトに調査を依頼。研究者の中には壁の穴がそう見えただけではないかという指摘もあったが、その中の1人アラン・ティグウェル(44)が実際に現地調査をしてくれることになった。
アラン氏は壁の穴等が光の加減で人物に見えたのか、それとも本当に霊が写り込んだ物なのか確認するため、同じ日の朝と午後の2回、アインスフォード城を訪れ、城の周囲を入念に確認した。
すると、奇妙な人物が現れた場所の壁に穴などはなく、なぜそこに僧侶のような人物が現れたのか超常現象を20年研究してきた専門家でも「写真に写り込んだ僧侶の説明が付かない」という結果となったのだ。
現地の伝説によれば、その地域で同じような黒いマントの僧侶は過去にも目撃されているという。この城はカンタベリー大司教の家臣ウィリアム・デ・アインスフォードが建設したもの。ウィリアム・デ・アインスフォード自身が晩年出家して僧侶になったという話もあれば、ウィリアムの息子が出家して僧侶になったという話もある。いずれにせよ、アインスフォード家の人間の霊ではないかという噂があるのだ。
しかしこの件に関してアインスフォード城を管理する「イングリッシュ・ヘリテッジ」にコメントを求めたところ、返事は得られなかった。
結果を聞いてジョンさんは以下のように語っている。
「あれが霊かどうかわからない。最初は光の加減でそう見えるだけだと思っていたし。でもそういった物に対して一度も怖いと思ったことはないよ。過去自分自身が超常現象を何度か経験しているからね。1995年にバイク事故で僕は一度死んでいるんだ。その時、祖父が出てきて僕に向こう側へ戻れと言ってきたんだ。そして僕は生き返った。」
そんな死の淵から生還した経験がジョンさんにアインスフォード城の僧侶の霊を写させたのだろうか・・・。
【ソース:The Daily Mirror】