2018年、天文学者たちはいよいよ異星人との接触を期待して、宇宙空間へメッセージを送信する予定だという。
アメリカ・カルフォルニア州の地球外生命発見を目的とし、深宇宙へ電波信号を送ることで異星人からのレスポンスを得ることを期待する非営利団体「METI (Messaging Extraterrestrial Intelligence)」所長ダグラス・バコッホ氏は、2018年内にいよいよ異星人とのコンタクトを期待したメッセージを送信すると発表した。
しかし物理学者スティーブン・ホーキング博士らからは、知的生命体へメッセージを送ることに対し反対の声が上がっている。
昨年、ホーキング博士は、過去人間が自分より劣ると判断した人間に出会った時何が起きたかという歴史から判断すれば、我々は宇宙に向かってわざわざ自分達の存在を示すメッセージなど送るべきではないと警告していた。
理論物理学者も「ある日グリーゼ832c(グリーゼ832を公転する太陽系外惑星)のような惑星からの信号を受信するかもしれないが、返信するかどうかは慎重に考える必要がある」と語っている。
「高度な文明に出会うことは、アメリカ先住民がコロンブスに出会うのと同じようなものだ。結果的にその出会いは上手くいかなった。」(同氏)
それでも、バコッホ氏は引き下がる様子はなく、我々が宇宙で唯一の生命体なのか否かを知るためには、何か行動しなければならないと信じて疑わない。
「人々が我々METIを恐れる一つの理由は、何もしないことより、何か行動を起こすことの方が、危険性が高いと思うからだ。データがない、もしくは非常に少ない中で未知の状況について危険性と利益について評価しようとすると、どうしても悪い結果ばかり想像してしまいがちだ。しかし、いかに異星人と接触することのファーストイメージが恐怖しかないとしても、それが現実であるとは限らない。」
なお、メッセージは特定の言語で送られるわけではなく、それが宇宙言語に訳されることを願いながら、幾つもの物理学と数学の方程式を合わせたものになる予定だ。
さらに、過去宇宙に送信されたメッセージが全てを伝えようとしたのに対し、バコッホ氏はその逆をいくという。つまり、全て(数学・科学・地球の生命体について)を伝えるのではなく、少しのことを分かりやすく伝えるのだという。
実際にこのメッセージに反応する異星人がいるかもしれないことにはワクワクするが、人類を虫けらにくらいにしか思わないほどの超高度知的生命体が地球侵略を行うことにだけはならないことを祈ろう・・・。
【ソース:Daily Express】