見聞録16 異星人の姿⑤ 謎の金星人たちPart-3 地球人にやって来る金星人の目的

見聞録16 異星人の姿⑤ 謎の金星人たちPart-3 地球人にやって来る金星人の目的

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金星人が語る様々な目的

1950年代、金星人とコンタクトしたと主張する人たちには、空飛ぶ円盤(UFO)に乗り金星や月に行った等のセンセーショナルな体験を発表するという、いわゆるコンタクティと、偶然にも金星人の訪問を受けた人もいる。しかしそのいずれにも金星人たちは地球来訪に関する目的を明かしている。まずはそれらを列記してみよう。

 

「現在金星人は皆さんを援助しています。私たちはみんな兄弟です。唯一の創造主、父をもつ家族だからです」
-1958年、突然メアリキング宅を訪問した金色に光る肉桂色の皮膚の金星人が語った援助の理由。

 

「私たちに不足しているある物質を得るために地球へ来る必要があるのです」
-1957年にシンシア・アップルトン夫人宅に突然現れた金星人。

 

「宇宙、地球、そして私の祖国である米国の平和の実現」
-1954年に金星の寺院に案内されたリー・クランダルが、非常に偉い三人から聞いた究極の目的。

 

「この素晴らしい世界(金星)から、私たちを救わんがためにこの地球にやってきた」
-1956年に空飛ぶ円盤を撮影し、その乗組員と会見したと主張するハワード・メンジャーが語る金星人たちの目的。

 

「1904年頃から100名ほどの仲間を科学技術の発達度を調査することを目的として(地球に)潜入させていた」
-異星人ズレットがアルバート・コーに明かした目的。ズレットは金星にゆかりがあると言われている。

 

「私たち(地球人)を援助したいからである」
-1952年に金星人とアダムスキーの会見を目撃したジョージ・ハント・ウィリアムスンが著書(宇宙語宇宙人)の中で明らかにした異星人たちがわざわざ地球に生まれてくる理由。

 

「地球人を脅かしている重大な危機について警告するためです」
-1953年、金星の母船内でジョージ・アダムスキーと会見した長老が伝えた原爆に関する危機。

 

大別される金星人来訪の目的

こうして金星人の地球来訪に関する目的を比較していくと興味深い事実が浮かび上がる。それは同じ金星人なのにその目的が完全に一致しないという点だ。それはコンタクトした地球人の受け取り方によって異なるという性質ではない。しかし、詳細が異なるとはいえ、大きな傾向として金星人の目的を大別することはできる。

A)地球の平和のために実施する何かしらの援助活動
B)地球の進化や科学力の調査・把握

 

コンタクティを支持する人たちには「地球の平和のために何かしらの援助活動」がしっくりくるだろう。また、現代では人間タイプの異星人の多くは地球に敵意はなく、むしろ私たちを助けるために来ているというのがオーソドックスな考え方だ。しかし、今回はその見方を少し変えてみたい。特に金星人たちはなぜ地球を援助したいと行動に移ったのか、をアダムスキー以外のコンタクティたちの主張から紐解いていこう。

 

出発点は地球の進化や科学力の調査

アダムスキーが有名すぎてあまり指摘されていないが、実はハワード・メンジャーやアルバート・コー(エリザベス・クレーラも7歳の時にすでに空飛ぶ円盤を目撃している)などはアダムスキーよりもはるか以前にコンタクトを開始している。
彼らの体験や主張を読み返すと、金星人は1952年以前に地球を訪問し、定住していた様子がわかる。これが事実だとすれば、金星人の目的は2つあったのではなく、「地球の進化や科学力の調査・把握」が出発点であることがわかってくる。ここからはコンタクティたちの主張から導き出した推測だが、もともと地球と兄妹星であることからも金星人たちは地球に大きな関心を持っており、産業革命以後の科学力の発展に注目していたと思われる。その過程で秘密裡に地球に潜入していくことさえあった。実際に地球の科学力の発展は凄まじく金星人の予想をはるかに超えるものであるばかりか1945年には「核」は兵器として使用した…。その先に見えるのは核による「自滅」だ。それを未然に防ぐために金星人たちは、一斉に地球に「平和」や「救済」といったキーワードを用い、地球人たちと公にコンタクトするようになった、と考えてはどうか。

 

核兵器による地球の危機に再来する金星人

1950年代は奇しくも核戦争の危機と隣り合わせだった冷戦時代と符合する。そうした実際の地球の歴史を踏まえて考察していくと、金星人たちの行動やその目的はより明確になってくる。そして実際に彼らの最終的な目的は果たされたと言えるかもしれない。なぜなら1945年以降は「核兵器」は使用されずに地球の歴史は脈々と続いているからだ。目的を果たしたからか金星人たちはパッタリと来なくなってしまった。しかし交代するようにやってきたのはその目的も出身惑星もわからない地球人を誘拐する異形の異星人だったのは何とも皮肉な結末だ。しかし、金星人たちはまた地球にやってくるかもしれない。それは「核の危機」が現在、すぐ目の前にあるからだ。

(謎の金星人シリーズ・完)

 

<参考文献>
UFO Report Japan Vol.7(2001)日本UFO調査・普及機構
空飛ぶ円盤ニュース(1958、1959、1960)CBA刊
Flying Saucers Have Landed(1953) Desmond Leslie/George Adamski
Other Tongues Other Flesh(1953)ジョージ・ハント・ウィリアムスン

 

日本UFO調査・普及機構
代表 加藤純一
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電子書籍「UFO-飛翔体 遭遇とその軌跡」

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