超能力発現にUFOが関わる?
UFOを撮影したユリ・ゲラー
ある海外の研究者のサイトを見ていた時である、一枚の歪な形状をしたUFOの写真を見つけた。撮影者を見ると「URI GELLER」とある。そう、あのスプーン曲げで有名なユリ・ゲラーだ。日本では1970年代に巻き起こった超能力ブームの中心人物であり、現在でも世界中で、そして多くの世代に知られる超能力者と言えるだろう。昨年末もあのNHKが彼を取り上げ、イスラエルに住むユリ・ゲラーにインタビューをしていたのが記憶に新しい。ユリ・ゲラーは未だ健在なのだ。
ユリ・ゲラーの超能力は本物か?
ただし、彼の超能力については懐疑的な意見もある。私自身は幼い頃からテレビの前でユリ・ゲラーの登場を待ち、スプーン曲げに挑戦し、透視実験にも心躍らせた一人だが、米軍の超能力開発史を丁寧な取材で解き明かしたジム・シュナーベルの渾身作『サイキック・スパイ』を読んでからは、やはり手放しで彼の超能力を肯定することは難しくなってしまった。しかし、そんなことはお構いなしにユリ・ゲラーの発言は相変わらずぶっ飛んでいる。例えば、数年前にBBCのドキュメンタリーで明らかにされたというエピソードではアメリカがロシアに核兵器廃棄交渉時に政府高官がユリ・ゲラーを同行させ、超能力を使って相手をコントロールし、核兵器廃棄に関するサインをさせたという!
スプーン曲げを超えた恐るべき能力?
常識的、政治的に考えれば、決してありそうもない話でも、あのユリ・ゲラーが舞台裏を披露すると、超能力を信じている人たちは簡単に信じこんでしまう。一方で、もし本当に人の意思も、国の意思も超能力によってコントロールできるとしたら、それは恐ろしいことではないだろうか?そもそもユリ・ゲラーの超能力はそんな性質のものだったのだろうか?そして、あのUFO写真は彼の超能力と関係があるのだろうか?それらを改めて探ろうと、彼の自伝「ユリ・ゲラー わが超能力」を手に入れて調べてみることにした。すると、彼の超能力の源泉はUFOと関連があることが明記されていたのだ…。
超接近遭遇!幼少期のUFO体験とは
自伝を読むと意外にも随所にハッキリ書かれていて驚くのだが、ユリ・ゲラーの力、エネルギーは数千光年の彼方にある惑星から地球にやってきた宇宙船「スペクトラ」から送られてきているという!その原体験はまさにUFOとの超接近遭遇から始まる。3~4歳の幼少期にテルアビブに住んでいた彼は、自宅の前にあったアラビア風の庭で一人遊んでいた。ふと空を見上げると、銀色の光の塊があり、それが下に降りてきた上に彼に近づき、ついには意識を失ってしまったという。時計の針を動かしたり、スプーンを折ったりする力に彼自身が気付くのは小学生になってからだが、彼の不思議な力「超能力」は明らかに幼少期に銀色の光と接触したことによって授けられたのだ(ただし、その銀色の光の体験と、宇宙船「スペクトラ」からのメッセージが結びついたのは米のアンドレヤ・プハーリック医学博士との科学的検証を開始した1971年のことである)。
世界平和のために超能力を使っている?
単なる人気のあるショウマンとしてイスラエル中を興行していた1971年以前も、それ以降も変わらないのは彼の超能力である。しかし、明らかに変わったのは超能力の「使い方」だろう。それは彼の力と、彼自身の起源・使命が明らかになったからである。
ユリ・ゲラーの超能力は宇宙船「スペクトラ」から送られてくる
ユリ・ゲラーは人類を助けるために派遣されてきた
この衝撃的な事実を知ったものの、当初はユリ・ゲラー自身も半信半疑だったという。しかしやがて「スペクトラ」のいうことを受け入れたことを明かしている。つまり1971年以降、表向きはスプーン曲げなどのパフォーマンスや科学的な実験にも協力しながら、その裏では人知れず世界平和のために超能力を使っていたのだ。その一例が先の核兵器廃棄交渉のエピソードなのだろう。彼は自らの使命を知り、それを受け入れた時から超能力を世界平和のために使ってきたのだ。そう、人に笑われようと、私のように信じない人間がいようと意に介さず、ただ崇高な目標のために。スプーン曲げや透視実験の真偽も重要かもしれないが、世界平和のために超能力を使ってきたその一貫性、一途な願いは、とてもシンプルで、美しい。こんな時代だからこそ、私たちは彼のやり続けてきた姿勢を見習っても良いのではないだろうか。ユリ・ゲラーの姿勢を見習い、実行に移した時、宇宙船「スペクトラ」は私たちの頭上に現れるだろうか…。いずれにせよ、世界的な超能力者であるユリ・ゲラーの力の源にはUFOが関わっているという事実はとても興味深い。
筆者が代表を務める日本UFO調査・普及機構の2002年のカンファレンスにユリ・ゲラーから祝辞が届いた。そこにも平和への祈念がはっきりと書かれている。『UFO Report Japan Vol.9』より。
<参考文献>
・ジム シュナーベル(1998)「サイキック・スパイ―米軍遠隔透視部隊極秘計画」高橋則明・訳 扶桑社ノンフィクション
・ユリ・ゲラー(1975)「ユリ・ゲラー わが超能力」中山善之・訳 講談社
・日本UFO調査・普及機構(2000) 『UFO Report Japan Vol.4』〜RV 遠隔透視の歴史
・日本UFO調査・普及機構(2002) 『UFO Report Japan Vol.9』〜OUR-Jカンファレンス祝辞より
日本UFO調査・普及機構
代表 加藤純一
公式ホームページ
講演のご依頼などはTwitterで@UFO_Jun
電子書籍「UFO−飛翔体 遭遇とその軌跡」