私たちの住むこの世界はとても不思議で奇妙なものに溢れている。あらゆることについて既に解明されたと思っても、実際は私たちがまだ知らないことが無数にあることに気付いた時、いかにこの惑星が不気味で奇妙な星なのか思い知らされる。この世界は、奇怪で奇妙な見た目の場所に満ちている。自然形成とでも何とでも呼べばよいが、とにかくそのあまりの奇怪さに鳥肌が立ち、宇宙人だのレプラコーン(アイルランドの伝承に登場する要請)の話は子供向けレベルの話に思えてくる。そんな奇妙な場所を3つご紹介したい。
1.リビアンガラスが採れる砂漠
リビア砂漠は本当に変わった場所だ。砂漠なのだからひたすら砂、砂、いくつかの岩、そしてまた砂、砂、ひたすら砂しかないと思うだろうが、実際はそうではない。実は、リビア砂漠には探そうと思えば、非常に不思議なものが見つかる場所でもある。
もしあなたが幸運にも正しい場所でそれを探せば、砂漠の過酷な環境下で気絶する前に世界で最も不思議な物の一つであるガラス;リビアンガラスを見つけられるかもしれない。
古代の人々はこのリビアンガラスで武器や道具を作り、古代エジプト人はリビアガラスでジュエリーさえ作ってきた。しかし何世紀にも渡りこの奇妙な物体は人々を困惑させてきた。今日、リビアンガラスは遠い昔に衝突した隕石によって、砂漠の砂が1,650℃以上にまで熱せられたことで生成されたと考えられてはいるが、何とも不思議な物体である。
2.ボリビア 血の湖
ラグナ・コロラダと呼ばれるボリビアの湖は血のように赤く染まる。水深35㎝とかなり浅い塩湖で、湖には白色の硼砂の島がある。血の湖と言っても、実際は湖水の赤い色は藻類の赤い堆積物や色素によるものであり、本当に血なわけではもちろんない。まるでハリウッドが最新のホラー映画のために作ったようにしか見えないが・・・。もしあなたが何も知らない彼女を脅かしてみたいのであれば、ボリビアのアルティプラード南西部への旅をお勧めする。きっと風変わりで奇妙な、でも素晴らしい母なる自然の生み出した光景に出会えることだろう。
3.カナダ アブラハム湖
カナダ・アルバータ州にある人工湖「アブラハム湖」は好んで訪れたり、ましてや泳ぎに行きたいような場所でもない。この湖は1972年に、ビッグホーンダムの建設と同時に造られた。当時アルバータ州が湖の名称を決めるコンテストを開催して「アブラハム湖」という名が付いたのだが、もう少し良い名前はなかったのだろうか・・・。
それはさておき、冬の寒い時期に凍った湖の下に現れる「アイスバブル」と呼ばれる白く凍った泡はなんとも美しく目の保養になる。しかし、いかにそれが美しいからといって、実際にその泡に近付くことはお勧めしない。この美しき泡は、なんと凍ったメタンガスの溜まり場で、非常に可燃性が高いのである。(ボカーン!)たとえ表面の湖水そのものは無害だとしても、万が一ちょっとした気の迷いで泡が浮いてきた瞬間にマッチを付けようものなら・・・気を付けたほうがいい。
これらの泡は、枯れて湖に落ちて沈んだ自然の草木から出来ている。湖底には、腹を空かせたバクテリアが待っていて、バクテリアがそれらの草木を摂取することで、メタンガスを放出し、湖面に上がる過程で極寒の湖水により白い泡となって凍るのだ。
とはいえ、アブラハム湖のこの光景は素晴らしく、世界中の人々がこの美しさに目を奪われ、今やカナダでは写真家たちの聖地となっている。もしクールで美しいものが見てみたければ、ぜひカナダのアブラハム湖へ行ってみて欲しい。もちろん、カメラはお忘れなく!
【ソース:ancient-code】