地球において、他の天体が衝突する場合、大気圏内で蒸発する場合もあるが、地上まで形を保つものもある。そうしたものが隕石と呼ばれている。一般的に衝突する天体が大きく遅いほど蒸発に時間がかかり、地上に落下し隕石として地表に残ることが多い。地上に落ちた場合、その衝撃によって、クレーターができることがある。というのが隕石が地球に落下した際の影響についてであるが、なんと、最新の研究で「月が地球に向かって落ちてくる可能性」があると分かったのだ!
これまで月は毎年3.8cmずつ地球から遠ざかっていると言われていたではないか? 一体どんな理由で地球に衝突するというのだろうか?
米経済誌「フォーブズ」(1月31日付)が驚愕の真相を伝えている。
アイダホ大学の天文学者ジェイソン・バーンズ氏によると、いずれ月が地球と衝突する可能性は間違いなくあるという。地球の自転周期が徐々にゆるやかになり、月の公転周期と合致するようになると、地球の引力が月を引きつけるようになるそうだ。「最終的に、月は内向きのらせん軌道を描いて地球に近づきます。そして運動エネルギーを撒き散らしながら、地球と衝突するのです」(バーンズ氏)
月の質量は地球の10分の1、直径は3474kmほどであるが、恐竜を絶滅に追いやった隕石でさえ10~15kmほどだと言われている。それの200倍以上もの大きさの月が衝突したら、人類滅亡どころの話ではないだろう。(TOCANA / 2017年02月08日)
とはいえ、隕石程度なら日常茶飯事、月が落下しようとも最新の科学でどうにかなるでしょう、などとも楽観したくなる気持ちもありますが……。
2013年2月15日、ロシア南部チェリャビンスク州に直径約15メートルと見られる隕石が飛来。その衝撃で、1500名以上が負傷する事態に。これを受けてNASA(米航空宇宙局)チャールズ ・ボールデン長官は、米下院科学委員会の公聴会に出席し、もしもニューヨークに隕石が飛来した場合の対策について、驚くべき提案をしたのだ。対策について長官は、「祈ってください」と発言。アメリカをはじめとする海外インターネットユーザーは衝撃を受けた。
NASAは現在、地球近隣に存在する直径100キロ以上の巨大隕石のうち、約95パーセントの軌道を把握。しかし文明を滅亡に導くほどの衝撃を与える隕石は、わずか1キロメートル以上の直径なのだとか。
1キロの直径を持つ小型隕石は、推定で1万個近くあると言われています。そのうち軌道を把握できているのは、わずか10パーセント程度。歴史的に観るとそれらは1000年に一度の割合で、地球に飛来しているそう。(ロケットニュース24 / 2013年3月26日)
2013年のロシアに落下した隕石と同程度のものがニューヨークに落ちたら“祈るしかない”状況。それどころか今回の話は月が落ちてくるというもの……。
とはいえ、今すぐ衝突が現実になるものではないようだ。バーンズ氏によると、なんと月が地球との衝突軌道に入るのは「65億年後」だというのだ! よく知られているように、55億年後には太陽がエネルギーを使い果たし赤色巨星となり、地球上の生物は死滅する。つまり、実質的には月が地球に衝突する頃までに、人類は地球上から姿を消している。(TOCANA / 2017年02月08日)
まぁ、月は我々が生きているあいだは落ちてこないようだけど、ロシアで落ちたように隕石が落ちてくる可能性は否定できないワケで、あとは何に祈るべきなのでしょうか~!?
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