2016年12月末、企業としてはあまり嬉しくない称号でもある「ブラック企業大賞2016」の受賞企業が発表されました。中でも大賞の株式会社電通以外で関心が多かったのは、株式会社プリントパックではないでしょうか。
以前からドス黒い噂がささやかれていましたが、その噂が現実味を帯びる結果になりました。
しかし、世界は広いもので、やはり海外にもブラック企業と呼ばれる会社がいくつも存在します。
そこで今回は、ブラックだと言われている海外の企業をご紹介していきたいと思います。
【Wal-Mart Stores, Inc.】
アメリカに本部を置く世界最大級のスーパーマーケット「ウォルマート」は、世界最大級のブラック企業だとも言われています。
とにかく低価格がウリのウォルマートですが、そのしわ寄せが従業員に及んでおり、最低賃金でアルバイトを大量に雇用し、正社員の数はほんのひと握りです。
労働組合もなく、さらに会社の方針に少しでも反対する動きを見せれば、アルバイトであろうとも容赦なく解雇します。
トドメとばかりに、会社の経営理念が「可能な限り従業員へお金を払わないようにする」だそうです。
怖いですねー。しかし、アメリカは貧困層も多く、劣悪な環境であっても働ければそれだけで十分と考える人も多く、結果としてウォルマートの経営理念も成り立っているそうです。
【Amazon.com, Inc.】
ウォルマートと同じく、アメリカに本部を構える世界最大級の通販サイト「アマゾン」は、倉庫管理のアルバイトが、まさに「地獄」だと言われています。
アマゾンにとって「最も必要とされる人材」とは、366日24時間、文句や意見を一切言わず、朝から晩まで働き、休みなどまったく必要としない人だそうです。
倉庫で夜勤をする際は、1回10時間以上の労働で、休憩はおろか、座ることもままならないようです。
事実、2013年には、ドイツでアマゾン従業員が大規模なストライキを実施しました。
怖いですねー。しかし、逆を言えば「休みなんて不要で、毎日朝から晩まで立ち続けられるぜ!」という人にはぴったりな仕事かもしれません。そんな人がいるとは思えませんが…。
【Microsoft Corp.】
オランダに本社を置く、ランスタッドホールディング・エヌ・ヴィーが開催した、世界中の人々が最も働きたい企業を選ぶ「ランスタッドアワード2015」において、見事1位を獲得した「マイクロソフト」ですが、2013年までは「病的なまでにむしばまれた企業」と呼ばれていました。
成績不振の従業員は解雇し、反面で成績の良い者に対しては、法外なまでの報酬が支払われました。
このシステムが生み出したものは、密告や陰口、特定の社員に対してのありもしない悪い噂の流布など、人が人を信じられなくなる職場環境でした。
2013年に改善されると、悪評は影を潜めましたが、当時を知る人からすれば、「ランスタッドアワード2015」での受賞は、信じられないのではないでしょうか。
【Apple inc.】
スティーブ・ジョブズが生きていたころは、とんでもない会社だと言われていました。
休みを取らないことはもちろん、週90時間労働は当たり前で、従業員は「週90時間労働を愛しています!」と書かれたシャツを着ながら仕事をしていたことで有名です。
さらにジョブズ氏は超が付くほどのワンマン社長であり、少しでも意見をしようものなら、口汚い言葉を浴びせられるのはもちろん、人格さえも否定されたそうです。
しかも、少しでもジョブズが「使えない」と判断された人間は、その場で即刻クビにされていました。
現在のアップルはどのようなものになっているのかは分かりませんが、当時はとにかく酷かったようです。
以上、世界のブラック企業と呼ばれている会社を4社ご紹介しました。
仮に世間が「ブラックだ! ブラックだ!」騒いでも、働いている本人が快適だと感じれば、それはブラックではないと思います。
労働環境に対しては、あくまでも個人的な感想でしかないので、真実は働いてみないことには何とも言えないのではないでしょうか。
とりあえず、株式会社電通さんは大賞受賞おめでとうございます。
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