4月26日は何の日かご存知だろうか。「エイリアン・デー」だ。2016年に米20世紀フォックスが、公開30周年を迎えた『エイリアン2』を記念して世界で制定された記念日である。
そんな「エイリアン・デー」を迎えた昨日、ロズウェル事件以上に注目を浴びたのがバーニーとベティ・ヒル夫妻の宇宙人による拉致事件だ。
1961年9月19日、アメリカのごく普通の夫婦だったヒル夫妻が車で家に向かって運転中、奇妙な丸い機体とその中にいる11人の笑顔を浮かべたヒューマノイドと遭遇した。テカテカした黒いスーツと帽子に身を包むこの生物は次の瞬間には道路に現れたと夫婦は後日語った。
そこから3時間の記憶の空白が二人を襲った。
その後、妙なことが二人の周りで起こり始めたのだ。時計は止まり、二人がコンパスを触ると針がグルグル回り始めた。そして10日後、ベティは5日間に渡り、抜け落ちていた3時間に起きた事の鮮明な夢を見続けたのである。
この事件は宇宙人による誘拐事件としては最も有名なものであり、現在でも使われている大きな目の地球外生命体イメージは、バーニーさんが遭遇した宇宙人を描いたスケッチが元だと言われている。
夫婦は円盤型の機体にエスコートされ、身長165cmほどの5人の宇宙人(人間のように見えるが肌がグレーがかっていたらしい)に身体検査をされたと記憶している。
更に驚くことに、ベティさんは宇宙人の『指導者』と会話を交わしたことで、地球外生命体が居住する銀河系の正確な場所を特定するという星図を描いていたのだ。
ベティは「私は彼らに「あなた方がこの惑星の者でないのは分かっています。どこから来たのですか」と聞いたのです」と語っていた。
星図は12個の目立つ星と、3つの若干暗い星を線で結んだおり、独特な三角形を形成している。ベティ曰く、結ばれた線は交易路と探査路だと『指導者』に教えられたと主張した。
当時、科学者たちはその星図を却下したが、1964年に星図が描かれてから約4年後、天文学者のマージョリー・フィッシュ氏がレチクル座ゼータ星体系に星の配置が驚く程似ていることを発見したのだ。
レチクル座ゼータ星とは、我々の太陽より20億年ほど若いがよく似た恒星を2つもつ連星系で、地球から39.5光年の場所に存在する。
またレチクル座ゼータ星は多くの専門家が、地球外生命が存在する可能性があると考えている場所でもある。
フィッシュ氏は「ベティがその連星系を見たと言った1961年当時も、彼女が星図を描いた1964年にも、そのような星図が描けるようなデータは存在していませんでしたので、全くのでっち上げだとは思えません。」
「線で結ばれた星はある特定のグループの星であり、ベティの星図と現実の類似性がただの偶然であることは不可能です。ベティの星図は地球外生命体と接触した後でなければ描けないはずです。」
夫のバーニー氏は1969年2月25日に脳出血で46歳の若さでこの世を去った。
ベティさんは夫の死を宇宙人による恐ろしい拉致経験に一部起因するものだろうと信じていた。
ベティ・ヒルさんは2004年10月17日、自分は遠く離れた惑星からの宇宙人の訪問を受けたことは疑う余地がないと証明する数年を過ごしている最中に亡くなった。
【ソース:DAILY STAR】