世の中には、学生時代に学んだ内容が後に新事実が発見され、学んだ内容が間違っていたということがある。例えば、日本人の多くが「聖徳太子」として認識している人物も、現在の教科書には「聖徳太子の肖像画とされている」と曖昧な書き方に変わっていたりする。
さて、そんな中から今日はアメリカ人が学校で学んだ3つの「大ウソ」についてご紹介しよう。
1.アメリカ大陸はコロンブスが1492年に発見した・・・は嘘
これ、実際筆写がアメリカの中学生時代にアメリカ史の授業で習ったのだが・・・実は、コロンブスが初めてアメリカ大陸を発見した訳ではないらしい。さかのぼること、500年前、西暦1000年頃にはヨーロッパ人のレイフ・エリクソンという人物が仲間と共にアメリカ大陸に到着している。
彼らは、ブドウが実り、川にサケが及ぶ豊かな土地を発見し(アメリカ大陸の北東部、ニューファンドランド島辺りと思われる)、そこで越冬したと言われている。
現在までに、エリクソンらが残していった糸車、鍛冶屋の後なども発見されており、国際歴史公園として世界遺産に認定されている。(http://www12.plala.or.jp/rekisi/amerika.html)
2.リンカーン大統領は実は最初から完全な奴隷解放を望んでいたわけではない?!
奴隷制度に反対し、奴隷解放を行った大統領として今でもアメリカで尊敬されているリンカーン大統領は、実は最初から完全なる奴隷解放を望んでいたわけではないことがある文書から発覚した。
1862年8月22日に書かれた文書の中に、以下のような内容が書かれている。
「奴隷解放を行わずにアメリカを救うことが出来るなら、私はそうする。もし奴隷を完全に開放することでアメリカが救われるなら私はそうする。そして一部の奴隷だけを解放して残りを放っておくことでアメリカが救われるなら私はそうするだろう。私が奴隷や有色人種に関して行うことは、すべてアメリカを救うことに繋がると信じるからだ。」
つまりは、場合によっては奴隷を解放しない選択肢もあったということだろうか。
3.「忠誠の誓い」にはもともと「神の下で」という文言は入っていなかった
「忠誠の誓い」とは、あの右手を左胸において星条旗に向かって宣誓する誓いだ。
現在の「忠誠の誓い」は以下の通りである。
“I pledge allegiance to the Flag of the United States of America, and to the Republic for which it stands, One nation under God, indivisible, with liberty and justice for all.” (私はアメリカ合衆国国旗と、それが象徴する、万民のための自由と正義を備えた、神の下の分割すべからず一国家である共和国に、忠誠を誓います)
昔からこの「忠誠の誓い」を言わされていた児童とその保護者から学校での誓いと宗教を混同すべきではないとの疑問があった。
が…実はこの「忠誠の誓い」、最初から「神の下で」という文言が入っていたわけではない。
「忠誠の誓い」はバプテスト派牧師であり、キリスト教社会主義者であったフランシス・ベラミーにより1892年に起草された。
ベラミーによる忠誠の誓いは、”I pledge allegiance to my Flag and the Republic for which it stands, one nation indivisible with liberty and justice for all.”(私が我が国旗と、それが象徴する、万民のための自由と正義を備えた分割すべからざる一国家である共和国に、忠誠を誓います)という内容だった。
その後1942年に公式な国家への宣誓として合衆国議会が決定し、1954年に現在の”under God”(神の下)という文言が付け加えられたという。
この神とはイエス・キリストを指すと言われており、アメリカはキリスト教国家として建国されたと認識されているが、元々はそうではないことが実は過去にハッキリと公式文書に示されている。
それが1797年のTreaty of TRIPOLIに書かれている。
“As the Government of the United States of America is not, in any sense, founded on the Christian religion;…”(アメリカ合衆国政府は、決してキリスト教の下に建国された国家ではない)
私たちが教えられ、信じてきた歴史は時として過去に捻じ曲げられた「ウソ」なのかもしれない・・・。
【ソース一覧】
https://ja.wikipedia.org/wiki/忠誠の誓い_(アメリカ)
http://www12.plala.or.jp/rekisi/amerika.html