エジプト・カイロにある市立公園「インナーナショナル・ガーデン」内の新動物園が、ロバを白黒に塗って「シマウマ」に見せかけ来場客を騙そうとしたとしてバッシングを受けている。
というのも、今月21日にカイロの学生マフムード・A.サルハニさんが最近オープンした動物園で発見したという妙な見た目のシマウマを自身のFacebookページに載せたところ、「これシマウマじゃなくね?!」と動物園側の嘘がバレてしまったからだ。
そのシマウマは、特徴的な長い耳はあるものの、何故か側頭部に滲んだペンキ汚れのようなものがあり、さらに通常は耳の前方あたりまであるはずの、シマウマの特徴的なたてがみが無いのだ。
動物園スタッフが一般的なロバに黒い縞をペイントし、たてがみをシマウマっぽくカットして、「シマウマ」として通そうとしたのは一目瞭然である。しかし残念ながら、暑さによりペイントが滲み、それによって要らぬ注目を浴びることとなってしまった。
マフムードさんの写真は即ネット上で拡散され、1,500件以上のコメントがFacebook上に寄せられた。殆どの人は単純に面白いと感じたようだが、一部の人は激怒して動物園側に説明を求めると憤っていた。
エジプトのメディアはすぐにこの話題を取り上げ、調査を開始。Nogoum FMラジオ局は自ら「シマウマ」とされる動物の写真をアップし、マフムードさんが発見した内容はほぼ事実だと確信しつつも、インターナショナル・ガーデン所長のモハメド・サルタン氏に接触を試みた。
しかし、複数の獣医が写真の動物はロバだと指摘しているにもかかわらず、サルタン氏はインターナショナル・ガーデン動物園のシマウマはフェイクであることをキッパリ否定した。
実は世界的に動物園がロバをシマウマとして通そうとしたのはこの動物園が初ではないようだ。2009年には、パレスチナ国ガザ地区の動物園が餓死した2頭のシマウマの代わりとしてロバ2頭を白黒に塗って「シマウマ」として展示したケースがある。
でも、バッシングを受けているとはいえある意味注目を浴びたことで来場客が増えれば、動物園側としてはウハウハだったりして・・・?