植物は心の平穏とまで言われるように、育てること、鑑賞することで人々に活力や癒やしを与えてくれます。
しかし、それはあくまで人気の高い植物に限ってのことで、植える種類によっては、生命力の高さゆえ、爆発的に増殖してしまったり、独特な匂いによって大量の虫を呼び込んでしまったり、果てには法に引っかかってしまうものまで存在します。
そこで今回は「絶対に植えてはいけない」植物たちを紹介していきたいと思います。
・驚異的な繁殖力「ミント」
ミントと聞くと、爽やかなハーブティーや食事のお供、さらには精油など、困るようなイメージはあまり浮かばないかもしれません。
ですが、植物界のインフルエンザと言われるほど、ひとたび庭に植えようものなら爆発的に拡散していき、その姿はまさにパンデミック。
ミントを庭に植えたことがある人いわく「ハーブ系は全部ヤバい、何がヤバいって、とにかくヤバい」そうです。
さらには虫除けのはずが、大量のカメムシが集まるなど、二次災害も甚大です。植えるならプランターにと思っている人、そんな甘い考えは捨てたほうが身のためです。
地面に種が少しでも落ちようものなら、そこから一気に拡大していきます。
ミント、中でもアップルミントは完全撤去しようと思ったならば、専門の業者に依頼するしかないほどなのです。
・強烈な臭いだがミントのライバル「ドクダミ」
ミント同様、驚異的な繁殖力を誇るのが、このドクダミ。雑草を駆逐し、可愛らしい花を咲かせるので、意外と好む人も多いのですが、問題はむしった時に発せられる強烈な臭い。人によっては正〇丸や、青魚を脇の下にはさんでフルマラソンをした後の脇の臭いがするなど、とにかく臭いことで有名です。
ですが、この臭いの成分には抗菌成分が含まれており、これが作用するおかげで、ドクダミは病気になりにくく、着実に増え続けることができるのです。
ちなみに、ミントを庭から消すにはドクダミを植えろと言われています。
悪魔の植物の異名を持つ「竹・笹」
ミントやドクダミと同等かそれ以上の繁殖力を持っている竹と笹。ではいったい、何が問題なのかというと、邪魔、とにかく邪魔。ミントたちとは比べものにならないほどにスペースを取ります。そして高く伸び育ちます。
ちなみに竹と笹の違いは、基本的にはどちらも同じなのですが、大型のものを「竹」、小型のものを「笹」と呼ぶそうです。
ですが安心してください。ミントやドクダミと違い、竹と笹は周期性があり、一斉に開花した後は、一斉に枯れ始めるのです。その周期、なんと120年! 120年待てばしっかりと枯れてくれるので、120年待ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに、ドクダミを庭から消すには竹や笹を植えろと言われています。
下手すりゃ懲役「オオキンケイギク」
オオキンケイギクというあまり聞き慣れない植物ですが、実はいま、日本の生態系に多大な影響を及ぼす可能性があるとして、2006年「特定外来生物」に指定されました。
北アメリカ原産の多年生草本のこの植物は、5月から7月にかけて綺麗な黄色い花を咲かせるのが特徴ですが、栽培、運搬、保管、販売など、一切の行為が禁止されています。
禁止事項に触れてしまうと、個人の場合、懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金、法人の場合は1億円以下の罰金が科せられてしまいます。
綺麗だからといって育てないようにしましょう。絶対に。
以上、今回は4つの植物を紹介しましたが、世界にはまだまだ絶対に植えてはいけない植物が存在します。
また機会がありましたら、第2弾としてご紹介していきたいと思います。
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