【第6回】開運の条件

【第6回】開運の条件

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お正月に地元である熊本の阿蘇に行った。

神話の里、天照大神もおられた阿蘇の山々は神々しい。
そんな中、大地震や噴火と災害が重なり、あの大橋までが山崩れと共に流れ去ったのは、誰もが覚えている映像だろう。

阿蘇神社もその頃からの祀られた神社、有名な楼門がぺしゃんこに潰れた。
木造はこんな自然災害の前にはひとたまりもない。

だが本殿はしっかり健在だった。こうして初めて阿蘇のパワースポットを回る。湧水の多い場所、蛇石神社。
もともとパワースポットには何があるんだろうと思う。磁力か、水によるマイナスイオンか。

行ってみるとすごく癒された。神社は好きで手を合わせることが多いが、何かを拝むというのは精神的にも安定するらしい。

頼りになる人がいるのといないのでは心の大きく安定感が違う。
そういうことだと思う。

1つだけ、初めての感覚になった神社があった。
阿蘇の赤水駅近くの「蛇石神社」ここには本物の白蛇様が体をうねらせながら生きている。

ヘビをみるのもなかなかない経験、いや白蛇様だ。とても美しい。
そこでは社に人がいない。お守りもお札も無人販売なのだ。

お金はお賽銭箱に入れるだけ。だけどここにはたくさんの名刺もおかれ、「宝くじ祈願」など書いてある。
これ、悪い人間ならお守り全部取るか、お賽銭取るんじゃないか?

とミステリー作家は思う訳だ。

私もどれにしようかお守りを探してる間、2つくらい取ってもわからないか?とか色々悪い知恵が働いた(真似してはいけません)
でも家族の手前(普通そうだけど)まっとうに1つ金色に輝くお守りを買った。

隣で手を合わせる一組の夫婦がいた。

「こんにちは、ここには何回か来てますか?」

不思議な質問だったが、

「いえ、初めて来ました」

「そう、僕たちは28年ここに通ってるんだけど、ここはご利益あるよ~」

聞くと、このご主人は建設会社の社長で、大変なときにいつもギリギリで助かってきたんだそうだ。
このお社も彼の会社で建てたそう。

さらに、益城町の最も被害がひどく、どの家も潰れた界隈で一軒だけ無傷だった家があった。
それが彼の家だったそうだ。

そう聞くと、もう一度白蛇さまに祈るしかない。

私はこの神社に入るときに、長くつづく林を抜けた。
入る者をじっと見つめて邪悪なものは入らせないように除去するような雰囲気を感じる。

抜けた先に大きく広がる敷地だったが、ここが無人にも関わらず荒れずにきているのは、この神社全体に大きな蛇様の霊があるように感じる。

社の上、いや、敷地全体に白蛇が巻いているかのような感覚。
そして、お守りをバッグに吊るしたとたん、嘘のように臨時収入や無くしていたものが見つかったりと、御利益があった。

そして仕事も増えた。

また、新しい出会いの方々が皆、私の本を買ってくれたと連絡がきた。

開運の条件として「阿蘇の蛇石神社に行ってみる事」と言わざるを得ない。

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