かの有名な女性飛行家アメリア・イアハートは、太平洋の離島に墜落・座礁した際に実は何度も救難信号を送っていたらしいことが最新の研究でわかった。
1937年、アメリア・イアハートがロッキード・モデル10エレクトラ機で世界一周飛行挑戦中、南太平洋にいて行方不明となった。この時彼女に何が起きたのかは、現在に至るまで永遠の謎であった。
しかし近年、イアハートの飛行機が太平洋の環礁ニクマロロ島に墜落した可能性を示唆する痕跡が発見され、イアハートとナビゲーターのフレッド・ヌーナンはその小さな島で救助を待ちながら数日間生存していたのではないかと言われている。
そして今、歴史的航空機の回収を目指す国際グループの事務局長であるリチャード・ギレスピ―は、イアハートとヌーナンが救出されることを待つ間に送ったと見られる無線救難信号の分析を詳述する新たな報告書を発表する予定だ。
政府機関と個々の無線通信事業者の双方から拾い上げられたメッセージは、飛行家イアハートの救助を求める絶望的な試みを描写している。
墜落からおよそ5日後、カナダのニューブランズウィック州セントジョーンズに住むテルマ・ラブレイスが受信した最後のメッセージは次のようなものだった:
「聞こえますか?聞こえますか?こちらアメリア・イアハートです・・・応答してください。中に水が入り込んでいます。ナビゲーターは酷い怪我を負っています。医療処置と救助が必要です。」
「我々はあまり長くはもちません。」
今年の初め、1940年にその地域の離島(ニクマロロ島)で発見された人骨はイアハートの物であった可能性が高いという研究結果が発表されている。
これでもし彼女の機体の残骸も見つかることがあれば、今度こそ謎を一気に解決することになるだろう。