愛猫家が猫好きなのはトキソプラズマ感染が原因かも?!

愛猫家が猫好きなのはトキソプラズマ感染が原因かも?!

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あなたの周りに、異常に猫好きな人はいないだろうか。猫を何匹も飼っていて、まさに猫中心な生活を送っているような愛猫家。「猫好き」は沢山いると思う。かくいう筆者も猫好きだ。しかし、「異常に」という言葉が付くとちょっと話は変わってくる。
実はこの異常なほどの猫好きは、ただの好みの問題ではなく、感染症が原因かもしれないのだ。

 

アメリカのTED Talksが運営しているTED-Ed(アメリカの高校生向け学習ビデオ)に、2016年「猫好きを生む病気があるのか?」というビデオがアップされている。その中で猫の感染症トキソプラズマについて語られている。トキソプラズマ症とは寄生性原生生物(原虫)により起こされる感染症で、猫やネズミ、人間を含む哺乳類であればどんな動物にも感染し得る。感染すると、行動や脳機能が変化させられてしまうこともある。主に、猫の糞便から感染することが多いため、妊娠中の女性は猫の糞尿の始末をしないよう注意する医者も多い。
妊娠中の女性が感染することによる先天性トキソプラズマ症は、脳性麻痺、視力障害など重篤は症状をもたらす可能性がある他、死産および自然流産を引き起こす可能性があるからだ。

 

原虫は終宿主を食い物にして生きており、終宿主の中で「オーシスト」と呼ばれる子孫を生み出す。このオーシストは猫の糞尿に多く含まれていて、1匹の猫から1億匹ものオーシストが排出されるという。

 

もしネズミなどの中間宿主がトキソプラズマを経口摂取すると、トキソプラズマは中枢神経系や筋肉内で「組織シスト」と呼ばれる構造をとる。しかし、その感染中間宿主であるネズミを猫が捕食すると、猫の体内に入った「組織シスト」は活発になりあらたな「オーシスト」を生み出す、という形でサイクルが完了する。

 

これら原虫は宿主の白血球に乗り脳にまで辿り着くのだが、その過程で本来宿主が持っている捕食者への恐怖を無効化してしまうのだ。例えば、感染したネズミは捕食者である猫に対し無謀な行動をとり、反応が鈍くなる。皮肉なことに、猫の尿に惹きつけられ、より猫に出くわす確率が上がるのだ。結果、原虫がライフサイクルを完了するのを手助けすることになるのだ。

 

さて、人の話に戻そう。世界的に見ると全人類の1/3以上(数十億人)がトキソプラズマに感染していると言われている。健常者が感染した場合は、免疫系の働きにより殆ど症状が現れることはない。現れたとしても軽いインフルエンザ程度の症状だが、生涯にわたり保虫者となる。しかし、いくつかの研究により、トキソプラズマと精神分裂症、双極性障害(躁うつ病)、強迫性障害そして攻撃性に関連があることが分かっており、我々の脳に影響を及ぼすことは確かだ。

 

つまり、猫が異常なほど好きな人というのは、トキソプラズマの影響で原虫のライフサイクルを完了させるために強制的に猫に惹きつけられているのかもしれず、自分自身の意思ではないかもしれない!

 

まぁそんなことを言うと愛猫家に怒られてしまいそだが、安心してほしい。実は、まだ科学者たちの中でも猫好きとトキソプラズマに関連性があるのかについては五分五分といったところらしいのだ。よって、猫好きの人は思う存分「自分の意思」として猫好きライフを楽しんでほしい。

 

今のところは・・・

 

【ソース:Medical Daily