亡くなって遺体安置所の冷蔵庫に保管されていたはずのご遺体が息をしていたら、ここのスタッフじゃなくとも、思わずゾンビに遭遇した?!と恐怖で固まってしまうのではないだろうか・・・。
6月24日、ある女性が友人らと車で旅行中、別の車と正面衝突する事故を起こした。
乗っていた友人らは軽傷でなんとか車から抜け出したが、女性については救急救命士らが呼吸や心拍など生存確認を行った結果、見たところ反応が全くなく、ほどなくして死亡が確認され、女性は南アフリカ・カールトンヴィルにある遺体安置所に送られた。
ところが、女性が遺体安置所に到着してから数時間後、遺体処置スタッフが部屋に戻ると、恐ろしいことに遺体安置冷蔵庫の一つから呼吸音が聞こえてきた。
遺体が保管してある冷蔵庫を開けてみると、なんと女性は生きていたのだ!!!
とはいえ、緊急を要する重症状態であった。
遺体安置所のスタッフは後に地元メディアに「遺体保管冷蔵庫を開けて、生きた人間を発見することになるなんて誰も思いませんよ」と語った。
「想像できますか?もし我々が検死解剖を始めていたら我々が彼女を殺すところだったんですよ。」
救急隊のオペレーション・マネジャーであるゲリット・ブラドニック氏は「我々のクルーは非常にショックを受けています。我々は人々を救うためにここにいるのに・・・」
「彼女の生存の兆候が何か少しでもあれば、その場で治療することもできました。今回の件は我々にとって、忘れることのできない衝撃的な経験となるでしょう。」
地方自治体が現在原因を調査している。
しかし、実は誤って「死亡」と判断されてしまうケースは意外とよくあることらしい。
今年1月にもスペインの囚人が3名の医師により「死亡」と判断された後、検死解剖台の上でいびきをかいている(つまり生存している)ことが解剖直前に発見されたという事故があった。
また2014年には、91歳の女性が「死亡」を宣告された後、遺体安置所のスタッフが動いているのを発見するまでの11時間、遺体安置袋に入れられていた。
プレントリア大学法医学学科の上級法医学者ライアン・ブルメンタル博士は、「死亡診断は非常に困難な場合がある」と言及する。
「それはあなたを欺き、また欺く時は最悪の衝撃を与えるでしょう。」
いくら非常に困難だからといって、「死亡」と誤診されてしまって遺体安置所に置かれてしまった当人たちのショックの方が大きいと思うのだが・・・。