見聞録19 米国内では誰がUFO情報の全貌を握っているのか? その②

見聞録19 米国内では誰がUFO情報の全貌を握っているのか? その②

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「UFOファイル」は確実にアメリカ政府内に存在する!

大統領選になると、候補者は「大統領になったらUFO情報を開示させます!」と発言し、UFO研究者たちを喜ばせたこともあった。その結果は歴史が示す通りだが、こうした大統領候補による公約や、前回紹介したオバマ大統領の元顧問ジョン・ポデスタ氏の「私の最大の失敗は再びUFOファイルの開示が出来なかったことだ」等の発言を冷静に考えてみると、「UFOファイル」すなわちUFO情報は確実に『存在する』ということになるだろう。残念なのは、政府内にある「UFOファイル」が公約した大統領や情報公開に意欲的な官僚の権限を持ってしても公開されてこなかったという事実だ。ここから推測されるのはUFO情報の開示は一個人の政治的信条や思惑では決して解決できない高いハードルだったということだ。ましてやUFO研究組織や個人研究家たちが開示を求めたところで出てくるのは、ほんの断片であろうことは想像に難くない。では「UFOファイル」の元になる情報は誰が体験し、誰が報告しているのか、そして「UFOファイル」をまとめているのは誰、どんな組織なのだろうか?

 

 

1951年、空軍のカベル少将が調査を命じていた!


左)エドワード・J.ルッペルト大尉
右)「未確認飛行物体に関する報告」の原書「The Report on Unidentified Flying Objects」の初版本。

 

ここに「The Report on Unidentified Flying Objects」と題する一冊の書物がある。著者は空軍に在籍していたエドワード・J・ルッペルト大尉。当時のアメリカで日々増大するUFO(当時はフライング・ソーサー、空飛ぶ円盤と呼んでいた)情報をまとめ、分析する組織「プロジェクトグラッジ(後のブルーブック)」の初代機関長だった人物による、いわばUFO情報に関する内部情報がまとめられた一冊だ。その邦訳「未確認飛行物体に関する報告」を読んでみると意外な事実が浮かび上がってくる。まず、情報収集を命じたのは大統領ではないということだ。きっかけは1947年6月24日のケネス・アーノルドが「空飛ぶ円盤」を目撃したことによる。マスコミによって全世界が知ることになった謎の飛行物体を空軍が放っておくわけがない。数週間後には「空軍はすべてのUFO報告を詳しく調査、分析するためにプロジェクトを組織した」とある。ここでは誰からの命令かは明確に記されていない。しかし、ルッペルト大尉がプロジェクトグラッジの機関長に就任した時には米空軍司令部情報部部長のチャールズ・P・カベル少将からUFOの状況を調査研究するように指示が出されていたことが明記されている。さらにそのレポートラインはやはり後任の少将だったことも記されているため、UFO情報を取りまとめてきたのは米空軍、つまり軍部が独自に担ってきたことがわかる。最終的なレポート先は大統領だったのかもしれないが、米空軍はUFO情報を自主的に調査し、分析していたことがうかがえる。

 

 

空軍だけで年間平均600回の目撃があった!

ルッペルト大尉による「The Report on Unidentified Flying Objects」の邦訳「未確認飛行物体に関する報告」。超一級のUFO資料である。日本ではほとんど知られていない1952年に起こった羽田空港での事件の詳細も記されている。

 

したがって先の「UFOファイル」は空軍をはじめとする組織が蓄積していった信頼できるデータの可能性が高いのではないだろうか?これを裏付けたのが、2017年のCNNによる報道だ。ブルーブックは1948年から1969年までの間に空軍内でのUFO情報を収集し、その数は12,618件と報じた(うち701件は未確認のまま)。この数は驚異的だ。一年間で平均600回、1日1件以上も目撃されていた計算になるからだ。しかもこの情報は空軍だけの目撃であり、さらに1969年までの期間という条件を考えると、当時から一体どれほどのUFOが地球上を飛び回っていたのだろうか?さらに「未確認飛行物体に関する報告」を読み進めていくと空軍関係者たちの生々しい遭遇記録が年代順に紹介されている。興味深いのは一般の目撃者からの報告は情報に乏しく、信頼性の観点からも「データ不足」としてファイルされていたことだ。また、UFOファンたちはガッカリするかもしれないが、円盤に乗った等の情報は「良質なものではない」として別なファイルに放り込まれていたようだ。

 

 

米海軍もUFOに遭遇していた!2004年の証拠映像

2017年末に公開された米海軍撮影とされるニューヨークタイムズによるスクープ映像。米国防総省が推進していたUFOに関するプロジェクト「先端航空宇宙脅威特定計画」ではこのような重大な証拠資料を議員たちが見ていた可能性が高い。

 

そんな中、昨年公開されたUFOの鮮明な映像は世界中に衝撃を与えた。2004年に米海軍によって撮影されたこの映像では謎の飛行物体が海軍機を先行して飛行している。見る限りでは海軍機と一定の距離を保ちながら等速度で飛行しており、さらに驚くべきは飛行しながら回転する様子が克明に記録されていることだ。このような動きも形状も地球製の飛行物体では成し得ないだろう。実際にこの飛行物体に遭遇し、目撃した米海軍の元パイロットで司令官だったDavid Fravor氏は、「これは冗談ではない」と今年に入って改めて語っている。さらにCNNの取材には「先進的なエイリアン航空機を理解することが私たち自身の技術に役立つと信じている」と、遭遇した飛行物体を異星人の乗り物であると完全に肯定しているのだ。UFO情報は「目撃」という点では米空軍や海軍が独自に持っている可能性が高い。一方、UFOに関してはあまり話題がないように見える米陸軍はどうだろうか。別な資料からは意外な活躍ぶりが判明しつつある。以下、次号。

 

<参考文献>
未確認飛行物体に関する報告
UFO Report Japan Vol.19(2006)日本UFO調査・普及機構
空飛ぶ円盤ニュース(2002)エドワード・J.ルッペルト著 Japan UFO Project 監訳 開成出版

 

日本UFO調査・普及機構
代表 加藤純一
公式ホームページ
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電子書籍「UFO?飛翔体 遭遇とその軌跡」