【第7回】運気を上げる一か条

【第7回】運気を上げる一か条

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これは前回「開運の条件」で書いた蛇石神社で、開運のお守りを買ったあとの話。

Twitterで知り合ったUFOの研究の第一人者、加藤先生と出会った。
私は先々、昭和オカルトの本を書くことで、出版社に企画が通っていた。
ただ、かなり本気で資料を集めないと難しい。それには、超常現象の大家にも出てもらいたいと思っていた。

UFOに関しては全くの知識不足。だからこそ、ご助力いただけたら嬉しいと思っていた。
先生の著作は、UFOがしっかりと写真になり載っているという本格的なもので、すごく勉強になった。
会いたい気持ちを持ったまま月日は流れ、なんと年明けにその願いが叶う機会があったのだ。

私は要人に会う際には、決めていることがある。

白い服を着る」ことなのだ。

これは県民性らしく、熊本のあるある本にも書いてあった。
死の装束で向かう武家の考え方なのか、不思議と白を選ぶ。

 

先生とお話していて、とても話が面白く気が合った。
トークイベントにも参加して講義してくださることになった。本当に素晴らしい方だった。

そんな先生が、なんと私の本を買ってくれていた。秋田出身とのことで、「東北の怖い話」を買ってくださったのだ。

 

ところがAmazonで買おうとすると、星1つの酷評がずらり…。
その前の本の時もそうだが、星1つが3人いて、星5が2人。平均しても星は少ない。

読むとさすがに嫌な気持ちになる。このごろの人は作家の性質にまで口を出して来る…。

そういった霊感があるからホラーを書くとは考えられないのだろうか。
そんな話は嘘だとか、なぜ行った事もないのに嘘だと言い切るのかと思ってしまう。

電化製品の不具合ならPL法もあるし、リコールとして酷評は仕方ないが、作家に対してわざわざ買って作品の悪口を書き込むのは、霊より先に生身の人に祟られる連中だろうとしか思わない。
悪口は聞こえない所で言う方が身のためだろう。

だが加藤先生はおっしゃった。

こうした酷評もありがたいこと。星一つでも買ってわざわざ感想書き込んでくれる方がすごいんだから。100人のうち99人がこきおろしても、熱狂的ファンが1人いる方が強い。あなたには本を喜んで買ってくれるファンがいる。だからその人たちにもレビューを書いてと頼むのは悪いことじゃない」と。

星1つで大嫌いと書くアンチがいるから、「いや面白い」と星5を付けるファンも現れるものだと。

「それになぜ、酷評を読まないのですか? それは単にあなたが悪口を書かれた事を流せないからでしょう? 星1つでも関わってくれたと感謝すればいいだけのことです」と先生は仰ってくれた。

そこからは私も心を入れ替えて、先生の言う通りにした。

すると色々な人がSNSでも私を良い評価で見てくれるようになり、買ってくれたファンは星5つを付けてくれた。
こういうこと言うのは恥ずかしい、と思っていたことが、彼の発言で見事に崩すことができた。

もしかしたら、運気を上げるというのは、自分が作った砦や牙城を少し崩すことかもしれない。
新しい扉を開くのも運気を上げるし、それによって自分の勝手に築いた壁を崩し、見晴らしを変えることにあると思う。

お守りは開運をもたらし、人に会う勇気をくれ、また運気は上昇した。
加藤先生がたくさん宣伝をしてくれ、トークイベントも盛り上がってきた。

この世の運は人運。神に祈る前に、人を祈ることだ。
白い服で臨むのも、相手の考えを自分に取り入れたい思いから選んでしまうのだろう。

 

運気を上げる一か条は違う考えの人に会い、必ず自分に取り込むこと」だと私は思う。

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