月の地下に大量の水が埋蔵されている可能性!月隕石に水由来の鉱物を発見!

月の地下に大量の水が埋蔵されている可能性!月隕石に水由来の鉱物を発見!

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東北大学学際科学フロンディア研究所・理学研究科の鹿山雅裕助教授率いる研究チームにより、月に関する新たな発見があったことが米国科学誌「Science Advances」に公開された。新研究によれば、研究者たちは月面にはかつてその表面に水が存在し、現在は地下に大量の水が存在する可能性があることを発見したという。

 

科学者たちはその発見をするにあたり月面に行ったわけではないが、13年前にアフリカで発見された月隕石に目を向けた。その結果、月隕石は生成に水が不可欠とされる鉱物を含んでおり、それは月表面下には豊富な水が存在するかもしれないことを意味しているのだ。

 

「月面地下には氷が眠っていることをはじめて証明できます。」と鹿山助教授はSpace.comとのインタビューで語った。
「モガナイトそのものには水分は殆ど含まれていません。なぜなら、モガイナイトは水蒸気から生成されるからです。それが月面表面での状況です。しかし、地下には太陽光から守られ、氷の状態で眠る豊富な水が存在すると思われます。」

 

研究チームの説明通り、モガナイトは水由来の鉱物であり、それは月面に豊富な水の貯水池があることを示している。

 

但し注目すべきは、研究者たちがモガナイトを発見した月隕石は「NWA2727」と呼ばれる月隕石だけである。

 

月面の水に関していえば、天文学者たちは数十億年もの間に月面に衝突した小惑星や彗星からもたらされたものなのではないかと議論を交わしてきた。

 

今回の研究チームは月への水供給プロセスについて以下のように考えている。
・数十億年前に衝突した隕石から得られた水が月面に存在。
・その後地表に染み込んだ水が地下に捕縛され、冷やされた水は氷として存在。
・巨大隕石または彗星の衝突により水が染み込んだ岩石が宇宙と地球に飛来。

 

研究者らは、発見されたモガナイトは地球上の風化作用から、地球由来のものではないと判断している。さらに、隕石は水がほぼ存在しないアフリカの砂漠で発見されているのだ。

 

実際、どれだけの水が月面地下に眠っているのかを理解するには、将来的に月ミッションを行う必要があるだろう。
テクノロジーメディアサイトの「ギズモード」とのインタビューで月地質学者のノア・ペトロ氏は、アポロミッションで月面から持ち帰られた月岩石を最新技術で調査し、モガナイトが存在するか調査すべきだと語った。

 

ペトロ氏は月隕石に存在するモガナイトの発見は、科学者たちはまだ月面について限られた理解しかしていないと指摘。

 

過去には、米国宇宙機関(NASA)の無人探査機エルクロス(Lunar Crater Observation and Sensing Satellite)が月の南極地方のカベウスクレーターで、氷の存在を確認している。

 

またインド宇宙研究機関が2008年に打ち上げたチャンドラヤーン1号は月の薄い大気の中に水の痕跡を発見している。

 

鹿山助教授は、「これまでは月の北極や南極の周辺地域にしか水や氷が存在しないと考えられていたが、それ以外の水の痕跡を示している」として今後の研究に期待をにじませた。

 

 

【ソース:ancient-code