【第3回】カリスマに必要な「1つ」の条件

【第3回】カリスマに必要な「1つ」の条件

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2017年1月20日、寺井広樹氏と共著で出版した3作目「北海道の怖い話」の発売記念トークショーを都内にて行った。
TOブックスの社長はこういうイベントが好きなのだ。

当日、足を運んでくれたのは20人弱。

「こんな少人数でいいんですか?」と私が聞くとこう答えた。

「充分です」

普段着のフリース姿の社長が横で本を売りながら話す。

「村神さん、オウム真理教の麻原彰晃は知ってますか?」

「はい」

「彼が最初にセミナー開いたとき、集まったのは3人だけだったんですよ」

「オウムですか…(なんでまたオウムの話を?)」

「例えが変かもしれないけど、彼らは1年後に1万人、その後5万人と確実に信者を増やしていったわけですよ。その理由わかりますか?」

何だろう。PR作戦?販売促進?

「へこたれなかったからですよ」

「そうなんですか…」

「大半の作家さんはへこたれます。作家じゃなくてもみんなへこたれるんです。だけど彼(麻原彰晃)はへこたれなかった。それだけです。3人の強烈な信者が、子を呼び孫を呼んだ。それがまた繋がって増えていったんですから、今日の20人を大事にしてください」と。

私は少しその話に思い当たる節があった。

曲やミュージックビデオを制作した時に、歌手や俳優が出演した。
私は彼らがこの曲やビデオが世に出ることによって、自分を売り込む手段「私はこれを歌っている。だから聞いてください」と販売に繋がるように自分をPRしてほしかった。

それは販売する側の私としてはありがたいし、それも見込んでの起用だからだ。
今は名がなくても、自分の出演する作品を自信もって売ってくれないと制作側やプロデュースした側がどれだけがんばっても、見られるのは歌や映像の本人。

私はこれまで自分の書いた物は出版社が何とかするんだろうとたかをくくっていた。
もちろんSNSでアピールはするが、トークイベントに来てくれっていうのは現実に会った事ある人やファンしか呼びにくい。

でもそれではだめなのだ。

本がどれだけ内容がよくても、読者は作家に付加価値を求める。歌の販売もそうだが、作家や歌手が誰だから読む、というのは大いにある。私も好きな作家が本を出すと買うし、音楽もそうだ。

特に、このホラー小説というなかなか狭い世界では、好き好きがあって「怖い話」というだけで、一般読者は震えて垣根を越えてきてくれない。

でもトークイベントに集まったのは、ホラーファンはいなかった。

私自身を好きで来てくれた人たちだった。もちろん共著の寺井さんや、ミュージックビデオの俳優目当てもいただろうが、この会に付加価値を感じてきてくれた人たち。

イベントの告知をするたび、SNSでしか話したことのない人と、お断りだろうが参加だろうが、しっかり話ができる。その中で本当に来てくれる人もいる。

話を戻すと、カリスマになるタイプは単純に「へこたれない人」なのだ。

簡単にいえば、自分の思想に迷いがなく、世に出る事が大事で、恥ずかしいが何だよ!と振り切っている人。

私にまさか教祖になれとでも言ってるんだろうか? と社長を見るが、飄々とこう言う。

「作家の多くはみんなへこたれたんです。だから残ってない人が多い」

うーん。そう言われるとやらざるを得ない。教祖どころじゃない。ジンクスだ。

そんな訳で私は2回目のトークショーをやることになったが、これにはまた労力を使う。SNSを駆使して、本のアピールの上にここまで来てねと乱発する。

だが、それが大事なことなのだ。嫌でも誰か来てと願いすがるのは、相手にとっては大きな影響を受ける。断ったら次は行かざるを得ない気分になる。

この繰り返しがいつか子を呼び孫を呼び、なんだと思う。

カリスマは努力の先に生まれるものだ。霊力じゃない。

カリスマに必要な1つの条件、それは

「へこたれない力を持つこと」

コレにつきる。

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